2017年12月9日土曜日

何もしないをやってみる Part. 3

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Part. 2 はこちら

前回までに中国自動車道という山の中の道に夜中に入ってしまったことを書いた。今は、高速道路という戻ることの許されない道をバイク行軍の最中である。

夜に入っての急速な温度降下で止まれるパーキングエリアには全て止まりながら進んでいたところ、加西パーキングエリアというところで大変な事実に気がついてしまったのだ。

まずは当初の予定の道順を見てもらいたい。


米子西を目的地にしたのは地図上で一番ホテルの価格が安そうだったからだ。米子自動車道を抜ける道である。地図は当然二次元であり、高低差などへの配慮など引っ越しの準備で忙しかった俺には毛頭なかった。

しかしである。加西パーキングエリアで、地図を見てまずある地名に気がついた。

大山って・・・あの中国地方確か唯一とか記憶しているスキー場の大山のことか?( ゚Д゚)

そしてパーキングエリアの路線図でさらに絶望的な語句が目に飛び込んでくる。
「スノータイヤ着用規制」
いやいや、11月に中国地方で雪ってどうゆうことだっ( ゚Д゚)

そもそも今回の道順は上越を通るつもりだったが、母ちゃんからの事前情報で雪が降るから止めて置けと言われて泣く泣くなんの面白みもない東名高速を選んだのだ。
上越地方で雪が降り始める時期だというのに中国地方で積雪だと・・・?

しかし規制と書かれていてはどうしようもない。チェックしているとも思えないが車ならともかくバイクでスリップは文字通り命取りである。

おとなしく岡山に順路を変えてホテルは無理にしてもインターネットカフェなどで夜を明かすか・・・と弱気になっていたところ、鳥取道という道に気がついた。

確かパーキングエリアでも直線で描かれていて、山越えを表しているように見える曲がった線で描かれている米子自動車道よりも印象的に平坦にも見えるし、距離も短く見える。何よりも地名に「山」という文字が入っていないことも好感度をアップさせている。

よし、この道を行こう。

しかしパーキングエリアで毎回止まるごとに人の数は減り、中で寝ているであろうトラックばかりとなっている。寒さも厳しくなる中パーキングエリアで泊まろうかと何度も思い悩みながら最後のパーキングエリアである揖保川サービスエリアで15分程体を温めて佐用JCTから鳥取道に入った、瞬間に今までよりも一層暗く、車も通っていない道になった。

そして戻ることのできない行軍はさらに絶望的な状況へと展開していくのである。

つづく。

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