<「R」と「L」の発音について>
次に「R」と「L」の発音です。日本人は特にこの二つの音が苦手だと思うのですが、やはり練習しかありません。英語の発音の場合、この二つの音は特にクリティカルで、発音できないと現地での生活に支障を来すことになります。
具体例を見ていきましょう。
アメリカにいた頃、私が通っていた英会話学校周辺は隣に喫茶店があるだけで他に食事についての選択肢は全くと言っていいほどありませんでした。始めの内はパンにハムとトマトとレタスをはさんでマヨネーズ塗って(アメリカのマヨネーズはビンに入っているのでかけられません)持って行っていたのですが、やはりまともなものが食べたい・・・
で、喫茶店に行って恐る恐る注文するわけです。チョークで書かれているサンドウィッチのメニューに「BLT(Bacon lettuce tomato)」や「Grilled chicken」などと書かれています。
BLTならいつもとほぼ変わらないっ ( ゚Д゚) じゃあグリルドチキンを頼もうっ
ってお願いするんですが
「ぐりるどちきん、プリーズ」
「Glee... what?」
なんど言っても通じません。周りを見渡してそれらしきものを食べている人の皿を指して「That」と言って作ってもらっていました。
この方法で問題なのは周りに食べている人がいないとその日は自動的に発音しやすいBLTになってしまうことです。
なので、当時居候していた先の友達や先生に教わりながら練習しました。
<「L」の発音について>
まず、「L」の発音については特に問題ないと思われがちですが、やはり日本人が発音すると違って聞こえるそうです。「L」にも若干のバリエーションが存在しますのと、やはり日本語の「ら・り・る・れ・ろ」の発音だと向こうの人には「da・dhi・du・de・do」に近く聞こえるらしいからです。まず、単語の一番最初に「L」がある場合、基本形になりますが舌の先を「しっかりと」上の前歯に押し付けて発音します。前歯につけるのがポイントです。
日本語の「らりるれろ」の発音のように、上あごのでっぱりにつけるとそれはもう違う音に聞こえてしまうからです。
この発音をしたことがない人が繰り返し「la・li・lu・le・lo」の練習をすると舌が異常に疲れます。つまり、初めの内は意識しないとしっかりと発音できないのです。
次に上の例(Grill)で言う文中や末尾に「L」がある場合ですが、アメリカ人はこれを上の例の「L」のようにはっきりとは発音しないケースが多いです。
具体的には舌を「下の」歯の裏につけて、のどの奥から音を出します。歯の裏につけていると言うよりは、舌の力を思いっきり抜いてだらしなーく音を出しているに近いです。
端的に例で言いますと「milk」という単語がこの発音をされるケースが多いように思います。
日本人がアメリカ人の言う「milk」の発音を聞くと、「ミルク」とは聞こえずに「みぅく」に聞こえると思います。この時アメリカ人の口の中の舌はだらしなく「だらぁー」として喉の奥から音を出していると思われます。
この発音については詳しく書いているところも結構あり、「R」の時の舌の動きに近いとも言われていますが、それらしく聞こえれば何でもいいのではないでしょうか。
「circle」や「idle」などがこの発音をするとそれらしく聞こえるようになると思います。
発音の練習方法については、初めの内は「L」が1個だけ出現する単語を「繰り返し、繰り返し」練習して下さい。
<「R」の発音について>
次に「R」の発音になりますが、実は上の「L」の発音と同様、「R」の発音にもパターンがあります。日本人は特にこの音が発音しづらいようで、ネタで日本人の物まねの特徴に出てくるほどです。この音の難易度が非常に上がるのは、「舌を上あごにつけないぎりぎりの状態で発音する」ところに尽きると思います。
私もこの記事を書くに当たって他のサイトを参考にしたりしているのですが、その中でとてもユニークで面白そうな練習法を紹介しているサイトがありましたので、こちらも参考にしてみて下さい。
「Rの発音」秘訣はガム?
理にかなっているなぁ・・・と思ったのは、ガムを上顎に押し付けて広げるという練習を紹介しているところで、日本語の発音ではまずこのような舌の動きを行わないことにあります。
つまり、普段使わない舌の筋肉を鍛える方法として、ガムを使った練習はとても効果があるのでは?と思ったのです(私はもっと原始的な方法で練習したので効果の程はわからないですがwww)
さて、まず「R」の発音について大まかにまとめると次のようになります。
「舌をどのような状態でも良いので上顎に近くし、決して上顎につけないで発声する」
私がこの記事で紹介する以外でも上の条件を満たす発音方法はあるかと思います。なにしろ舌で口全体の空気の通り道をぎりぎりいっぱい塞ぎ(でも決してどこにも舌をつけずに)くぐもった音を出せればそれらしく聞こえるからです。
「R」の発音については他のサイトでも紹介されていて、画像付きで教えてくれるところが多いので、合わせて参考にしてもらうとわかると思います。
他のサイトで見れることを書いても仕方がないので、この記事では上の条件を満たす二つの発音パターンを紹介したいと思います。
まず一つ目ですが、舌の先の方を使って空気の通り道をふさぐ方法です。舌を大きく広げて空気の出入り口を(絶対に他に触れずに)音をくぐもらせます。
練習のコツですが、口の奥の方から前方に向かって(もしくは前方から奥の方に向かって)、絶対にどこにも触れずに舌を動かして発音するのがいいと思います。
私がこの発音でよく使った単語は「Rock」と「Lock」です。
交互に上の「上の歯に舌を当てる『L』」と「R」の発音を行います。舌を固定して発音しても良いと思いますが、私は舌を奥から前に(もしくは前から奥に)向かって発音する練習をした方が良いと考えます。理由は「それぞれのパターンのRとLの組み合わせの発音」で解説します。
次に二つ目の「R」の発音は、舌の先を使って発音する上のパターンではなく、舌の根の方を使って発音する方法です。
これは日本人にはとても苦しい発音なのですが、舌の根を喉の方に近づけて空気の通り道をふさぐ(決してどこにもつけないのは変わらないですが)方法です。
そもそも日本人として生きていると、上の「R」と同様、このような舌の動きをする必要性が全くないため、舌の筋肉はそのように鍛えられてはいません。
なので、繰り返し練習して舌の筋肉を鍛える以外に方法はないです。「繰り返し繰り返し」練習して下さい。
この「R」の発音に適している単語としては「appreciate」などが適当なのではないかと思います。
ここで他のサイトさんを色々と見ていると、この二つ目の「R」が本来の発音で、一つ目は「なんちゃってR」なのだと解説しているサイトさんもあり、まあ色々あると思いますが、私は両方練習した方が良いと思っています。理由はやっぱり次回紹介させていただく「それぞれのパターンのRとLの組み合わせの発音」で解説します。
今回はこれまで。最後まで見ていただいてありがとうございました。
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