今回はいつもとはだいぶ違うトピックになりますが、英語の勉強方法について書いていきたいと思います。
と言っても、「偉そうに言いやがってお前自身はどうなんだ?」という声が聞こえてきそうなので、ざっくり僕のスペックを書いときます。
・TOEFL CBT 280点 ペーパーベースで653点 15年くらい前の話です。
・TOEIC 915点 13年くらい前の話です。一回しか受けていません。
・一応AACSBという認証付きのMBAプログラム修了しています。GPAは3.7/4.0ぐらいだったです。
・友達(中華民国系2世アメリカ人)がNOVAさんに勤めていた頃、どのくらいのレベルか調べてもらったことがあるのですが、授業のレベルはネイティブになるだろうとのことでした。
がっ( ゚Д゚) 友達曰くお前はネイティブじゃなくてもう一つ下のランクだとは言われましたw
・今は仕事で英語を使っています。たまーに外人がいるので話す程度ですが、IT系のトラブルで海外のサポートが必要な場合(というか仕事のメールの3割程度)が英語です。
・友達と二人でAndroidのゲームを作ったことがあります。友人は世界的に有名な企業でプログラマをしていたアメリカ人です。日本語はまだしゃべれません。
作ったアプリはGoogle Play で、「見えずの刃」で検索すると出てくると思います。アイディアは僕が出したので、要件なんかを伝えて作ってもらい、改修点やリリース方法などについて相談して行いました。 アプリダウンロードは散々でしたがwww
「ふんっ その程度か」って思う人は他のサイトを参考にしていただければと思います。
<この記事の対象となる方>
・TOEICやTOEFLなどの試験で点数が伸びなくて困っている方・英会話学校などで、受け答えが遅くて悩んでいる方
・日本の英語教育に疑問を持っている方
<この記事の勉強法でカバーできないもの>
・発音(別記事で紹介しようと思っています)<結論:勉強方法>
・毎日英語でJournalという日記を書きます(注意点などは記事中に書いていきます)
・辞書を使わずに英語の本を「2・3回」読みます。
以上ですっ (*´▽`*)
<記事ここから>
上に書いた勉強法は、僕がとある大学付属英会話学校(アメリカの州立大学では結構いいところです。ちなみに僕がいったMBAプログラムは隣町のちっこいところなので関係ないです。)で、先生が熱心に勧めていた方法です。なので、僕のオリジナルではないのはご理解下さい。当時自分が車工場で働いて稼いだお金を出して英会話学校に通っていたのですが、はじめの内は日本から持っていった英和辞典を使って、真面目に一文一文翻訳しながら勉強していました。
英単語一つ一つに対して、類語とかも含めてノートに書いていたのですが、先生がそれを見て「私を信じて、今やっている方法を捨ててこの二つをしてほしい」と言われたのが上の方法です。
身銭を切って学んでいるのだから、あえて自分の信じた方法を曲げてみようと実践してみました。後から考えてみると、とても理にかなった方法なのだと思います。その理由を書いていこうと思います。
まず、Journalについてですが、注意点は以下のようになります。
・母国語(ここでは日本語)で考えてはいけない
・言葉に詰まっても良いが、書き続ける。書き続ける内容は「I'm thinking.... I'm thinking...」とかなんでもいいので、とにかく英語で考えて、書き続ける。
2016/10/28 追記
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大事なことを忘れていました。私が勉強していたのはずいぶん前なので勘弁してください。
・ここで注意すべきは、文法だとか言い回しだとか、一切気にせずただ英語で書き続けるというところです。これは次の本を読むという項目をセットで行うことが前提になっています。
この練習は日本語(や母国語)で文法はあーだの言い回しがこーだの言う、邪魔な思考を断ち切ることが目的です。
初めはものすごい変な英語であること請け合いです(私もそうでしたし)が、本読みとセットで行うことで劇的に改善されていきます。
初めてネイティブの人と話す時、テンパって訳の分からないことを後で思い返すと言っていると思います。これは1歳児が二語文、三語文を話し始めた時にも同じことが起こりますが、言語を学ぶ上でごく自然なフェーズなのではないかと思います。
なぁに。ノートに書いてるだけで誰にも見られないから大丈夫、大丈夫 (*´▽`*)
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以上ですっ ( ゚Д゚)
実践してみて難しかったのは、本当に英語だけで考え続けることがめちゃくちゃ難しいということですが、ここがこの勉強方法の肝になるところです。
とにかく英語で考え続け、自分が言いたいことを「英語で考えて書き続ける」ことを続けて下さい。
振り返ってみて思うのですが、この方法で身に付くのは、というか染みついた習慣を一旦破壊するのは、母国語で思考するという自分の原点そのものです。
外国語を学ぶ際、特にインド・ヨーロッパ語族以外の人間(日本語、モンゴル語、韓国語みたいな主語、修飾語、述語の順で言語が成り立っている言語が母国語の人)がインド・ヨーロッパ語族の言語を習得しようとするとまず壁にぶち当たります。
その壁は身に染みついた思考方法そのものなのだと思われ、特に語順が違う日本語族の人はまず思考方法をぶち壊さなければ習得できないものだと思われます。
僕が思うに、言語と性格というのはかなり密接に関連していると思います。僕自身英語を話している時と日本語を話す時で性格そのものが違っているように思うのですが、言語と言うのは思考体形そのものに直接影響しているのではないかと信じています。
そういう意味で、英語で考えるという作業自体、日本人にとってはその人の人格を一旦破壊して英語で考える人格を再構成する作業なのではないかと思っているのですが、それを習慣づけるという意味で上の勉強法はかなりの効果を発揮すると思います。
毎日10分、毎日続けることが重要です。長時間行うよりも、毎日行うことが重要なのだと思います。
次に本を読むという勉強法ですが、重要なポイントを下記します。
・選ぶ本は、出ている単語が6割から8割ぐらい、可能であれば6割ぐらい理解できるものを選びます。ここで、理解できる単語の割合が低くなるほど「心が折れる割合が高くなる」ことに注意してください。
・わからない単語が出てきても、読み進めて下さい。僕が教わった先生は「その単語がわからないと物語全体の理解ができないようなら辞書を使っても良い」と言っていましたが、私はあえて「絶対に辞書は使うな」と言いたいと思います。
・一冊の本を2回以上読んで下さい。多分心は折れると思いますが、2回目が終わった時に明らかに違いが判ると思います。私ごときのアドバイスで本当に申し訳ないのですが、騙されたと思ってやってみてください。
この勉強方法を応用して私が実際に実践していたのは、MBAで必修になった科目のテキストは手に入れたその週の内に一回全部読むということです。
この場合、読むというか文字をなぞるに近いのですが、6割ぐらいわからない単語の羅列のテキストを初めから最後までいったんなぞると、2回目以降読む際に6割ぐらい理解できるようになります(あくまで個人の感想ですw)。
ここで信じがたいという方に、母国語以外の言語を習う以前のことを思い出してもらいたいと思います。
つまり、今話している日本語という言語をどのように習得したか、ということなのですが、ほとんどの人が辞書を使って本を読んだ経験はまずないっ( ゚Д゚) と、思います。
例えば、日本語の「武士道」を日本語で説明してください、と言われたとしましょう。
その人のそれまで読んだ文献や聞きかじった言葉を使って解説してくれると思います。例えば「真田繁信のように、たとえ負けるとわかっていたとしても自分の信じた道理のために命を賭すこと」みたいな感じになると思います。
上の例では真田信繁(幸村と俗に呼ばれる)という人の生き方が、まさに武士道を代表するんではないか?という意味で書いたのですがまさに物語そのものが僕の中の単語のイメージになっているように思います。
つまり単語の意味というのは、「他の単語や物語の心象の積み重ねによって蓄積されるもの」ということが言いたいのですが、もっと砕いて言うと
「武士道=Bushido」みたいな対訳ではなく、単語一つ一つがその背景を持つ一つの物語なのだということです。
単語の意味を英和辞典で調べれば、それぞれの文章にあった対訳の一覧を教えてくれるのはとても便利だと思います。
ただ、僕がアメリカ人に単語の意味を聞いたところ、その人のBackgroundによって説明が全部違ったのは「その人がそれまでに読んだ文章によって単語の意味は少しずつ違う」ということです。
補足としては、それが「かなり似通った意味になる」ということですが・・・・
つまり、単語の意味と言うのは辞書から「答えを与えられるものではなく」、「自分で構築する」ものだと言いたいのです。
本を読むという行為は、日本語で読む場合は当たり前ですが周りの単語が「わからない単語の意味を構築する」積み重ねで成り立っていると言えます。
それは基礎的な単語であればあるほど、その傾向が高くなるように思います。
なので、短絡的に辞書から自分の母国語に都合の良い、自分になじみのある単語に「置き換える」のではなく、「自分でその単語の意味を本などから構築する」作業が不可欠になります。
以上二つの方法を実践することで、英語の習得はかなり進むと思います。保証の限りではございませんが・・・w
最近「日本人の英語下手」みたいな記事をよく見て、すごく考えさせられます。日本人であることは、そのこと自体が英語などの語学の習得のハンディキャップになります。
私は英語を勉強して、日本語という言語は他の言語体系の文化には決してまねできない文化の根幹を作りだしたと信じて疑っていません。
そして、日本という国全体が、その文化の素晴らしさを伝えるためにも積極的に「外国語」の勉強をすべきだとも考えています。
この記事が日本語以外の言語を学ぶ人のお役に立てれば、これ以上の幸せはありません。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
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