2016年12月29日木曜日

バルス( ゚Д゚)< format c: パート3

このシリーズのパート1パート2で書いてきた経営戦略の授業は、同じゲームを使ったMBAコースも必修としてありました。

それまでは私の担当教授が全ての授業を行っていたのですが、私がこの授業を受けようとしていた直前のタイミングで新しい先生が入ってこられて、この先生が私の授業を担当いただけるようになったのは不思議なめぐりあわせだと思います。

授業を受けるようになるまでの1年間の間に、私はこのゲームのほとんど全てをマスターしていましたし、それは他の生徒には公平ではないのではないか?と思っていましたのでゲームに代わる何かをさせてもらえないかとこの新しい先生にお願いしたのですが。。。

「他のチームが何をするのかわからないわけだし、君がゲームに参加するのは問題ないと思う。」

と、聞き入れてもらえませんでした。

それまでの担当教授にも意見を求めましたが、「新しい先生の授業なわけだし、私が意見するのもどうかと思う。。。」と不思議な笑みをたたえながら特に干渉はされませんでした。

いいのかな・・・

と思いつつ、でもまあやらせてくれるというのであればやらざるを得ないわけですし、「後で後悔することになると思うのですが・・・」とかなり強く訴えたのですが結局は授業に取り組むことになりました。

当然このゲームのオペレータも私がすることになったわけで、やらなかったですが不正もし放題なわけなのですが・・・www

授業が開始され、ゲームの世界の一年目、私がチームになったのは南米系の陽気な二人だったのですが、とりあえずゲームの内容を一番把握していた私がある程度戦略について説明しながらしばらくは私がフロッピーを作成することになりました。

現実世界でもある程度同じように言えると思うのですが、やはり何を売るにしても市場を支配するのは品質だと思います。

私の1年目の戦略は借り入れを行って工場の生産能力を3倍程度に高めつつ、品質をそのゲームが取り得る値の最大にまで高めるということでした。

さらに他のチームが行ってくることがわからなかったため売り上げ予測は「辛め」にして設定し、資金繰りが圧迫されないように余裕を持って戦略を立てたのです。
私の予測では、MBAの生徒の集まりなわけですからかなり激烈な競争を想定していたのですが・・・

初年度の結果は8チーム中3位と言う結果に終わりました。

授業の教授は「それ見たことか」とほくそえんでいたのですが、結果の分析を行った私は驚くべき事実を知ることになりました。

ほとんどのチームがほぼ何もしていなかったということです。

確かに初めてのゲームですので、様子を見るというのは当然の戦略とは思うのですが、この時点で私のチームはゲーム世界最大の生産力と、他のチームでは絶対に超えられない品質の高さを持つことになったのです。

ではなぜ1年目の結果が3位になったかというと、このゲームが持っていた「自社ブランドでの売り上げ」と「OEM(ゲーム内の架空の会社のブランド製品受託製造)生産の売り上げ」の内、自社ブランドでの売り上げ市場が「他のチームが何もしなかった故に需要が供給を大きく超え、どのチームが生産したものも売り切れたからです。

つまり、最も楽観的な値段で売ったチームの売り上げ金額が大きく伸びたため、他のチームとの競争を想定した私のチームの売り上げは「もっと高く売れたものをかなり安く売ってしまった」ために利益がそこまで出なかったという結果だったわけです。

この分析の結果、私にわかったことは他のチームはこの時点で品質面でも生産能力面でも競争相手にはなれず、以降、私の思いのままに市場を独占できるようになるということでした。

この授業の担当教授が「ゲームのルールを知り尽くした人間が何をできるか」について思い知ったのはゲームの2年目でした。

説明が難しいのですが、このゲームではOEM生産の市場はある程度「安定した売り上げが見込める」もので、自社ブランドでの売り上げを超過する生産についてはOEM生産で売ることで会社の資金繰りをある程度固い予測の元に計画できるようになっていました。

逆に自社ブランドでの販売は他のチームとの競争が発生するものだったため、全てを自社ブランドで販売すると競争に負けた場合に大きな穴をあけてしまうことになります。需要予測上は2年目もゲーム全体の生産能力が追い付いていなかったため、問題にはならない程度でしたが。

1年目の結果、その時点では自社ブランド向けの需要を満たせていないことがわかったため、他のチームは生産能力を高めながら、他のチームとの競争に備えてある程度固い戦略を取ってくるものと思われました。

また、初年度3位だった私のチームの生産能力と品質はそれほど注目を受けていなかったのですが、他のチームから見れば自社ブランド向けの販売を増やして利益の最大化をするだろうと予想するのが当然だと思われました。

つまり、他のチームはある程度の予定調和の中でゲームが進行するだろうという予測の元に戦略を立ててくると思われたのです。

そこで私が着目したのがOEM向けの販売でした。1年目が終わった時点で私のチームの生産能力はOEM生産のほぼ8割を賄える状態だったので、ブランド向けの販売をせず、全ての生産能力をOEM向けに仕向けてしまえば、ほぼOEM市場が独占できることになるわけです。

逆にこのゲームでは一度OEM向けの製品を生産して売れ残った場合、余剰在庫として売れ残ってしまうことと、売り上げ予測の中でのOEM製品販売はほぼ「当たり前に売れて運転資金として使える」と普通であれば考えるため、他のチームがこの市場で製品が売れなかった場合、資金繰りに大打撃を与えることができると予想できました。

2年目、私のチームは会社の利益を追求せずにその時点で世界最高品質の製品全てを、安いが品質が高ければ確実に売れるOEM市場に販売しました。

・・・・・・

2年目のオペレーションの結果、他のチームはOEM市場に向けた製品がほぼすべて余剰在庫として計上され、安定的に入ってくるはずだった運転資金が枯渇し、都合3チームが実際に倒産し(すべて私が倒産寸前になるように調整しましたが)、その他のチームも全て倒産寸前の状態に陥ったのでした。

倒産寸前に陥ったチームは工場の生産能力を含めた資産の見直しを余儀なくされ、自社ブランド製品の品質向上どころではなくなってしまい、逆に確実な売り上げで利益を上げた私のチームはさらに生産能力を向上させることで、3年目は私のチームの生産能力が8つの会社からなる世界のほぼ4割の生産能力を持つにいたったわけです。

授業におけるこのゲームの割合は4割と非常に高く、この時点で私のチームの3人以外はほとんど壊滅状態になってしまったため授業全体が崩壊寸前の状態に陥ってしまいました

そして都合10年を進行させるこのゲームの内、5年目までに私のチームは単独で世界市場の6割の売り上げを独占することになりました。

当然他のチームの人も私がこのゲームのオペレータを行ってきたことを知ることになり、この授業の担当教授は私をゲームから外さざるを得なくなったわけでした。

結果として、私はこのゲームを行った授業としては初めて、授業途中でグレードAを確約された上でコンサルティングを行うという訳のわからない生徒になったわけでした。

あまり気にしなかったですが、その後の授業での私の位置づけは非常に微妙なものになり(他の人にしてみればほぼチートしていたに等しいわけですから当然ですがwww)、コンサルティングの受託は初めの内はほぼありませんでした。

その内、コンサルティングをさせていただいたチームが話し合いの結果成績を上げていくのを見るのはとても気持ちのいいものだったことも覚えています。

授業は最終的に他の全てのチームが奇跡のV字回復を達成し(ここはさすがに皆MBAを受講しているだけありました)、優秀な成績を収めて終わりました。

ちなみに私のいたチームは最終結果3位に終わりましたwww 常に陽気で楽観的な南米出身者にしては健闘したと思います。

このゲームを通して色々なことを学ぶことになったわけですが、現実社会で評価されることもないのは言うまでもありません。今となってはいい思い出にしかなっておりませんwww

ここまで長いシリーズになってしまいましたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

2016年12月27日火曜日

バルス( ゚Д゚)< format c: パート1

今回はアメリカ留学中にあった出来事を書いていこうと思います。

MBAのプログラムを受講できるようになった時に、かねてから友人に聞いていたGraduate Assistantship(以下GA:教授の手伝いをして時給20ドルがもらえるバイトみたいなもので、時間制限が一枠週10時間であるものの、時給がとても良いので人気があった)という制度に参加させてもらるよう、MBAの学長みたいな人にお願いしていました。

ある程度成績も安定していたため、色々学長に文句を言われながらも(申請がとても多くて、且つ個別にお願いに来る生徒も多かったみたいです)なんとかGAをさせていただけることが決まり、初日に担当になる先生のところに行った日のことでした。

学長とあいさつに行った時に確か僕は目の前にはいなかったですが、声が聞こえる範囲で学長と担当の先生が言い合っているのが聞こえました。


ざっくりと
「使える奴をよこせって言ったのになんで、留学生を連れてきたんですか、学長?アメリカ人でも難しいポジションなのに留学生ができると思えないのですが?
こんな感じでした。

いや、もう入る前からこれですか?

なんとか話している内容が聞こえるぐらいでしたし、話し方が速すぎてわからなかったのですがなんとか学長の説得が終わって、学長は「頑張れよ」みたいなことを言って去ってしまい、担当の先生と二人になった時に明らかに不機嫌な感じで先生はこう言い放ちました。

「時間がかかっても構わないけど、このマニュアルを理解してシステムを使いこなせなかったら君は首だ。GA自体はやめなくてもすむかもしれないが、私の下では働いてもらえない。」

いやいや、そこまで言われますか?

渡されたのは「User's Manual」と「Operator's Manual」で、「Operator's Manual」はA4サイズで漫画の単行本ぐらいの厚さ、ぱらっと見た感じでは特殊な用語が5割ぐらいで全く意味がわかりませんでした。

それと、私が自分のPCを買ったのはこの時に先立つ3か月前ぐらいで、ブライドタッチは習得していたもののPC自体は全くと言っていいほど素人でした。

しかし、事前に学長からもGAは他の学生の申請も多くて狭き門だと言われていましたし、ここでやめるわけにはいかない、こっちも生活が懸かってる( ゚Д゚) と「全力を尽くします」と答えました。

今から考えると、他のGAの仕事は仕事時間中に自分の勉強しても良かったり、どちらかと言うと私の先生が特殊だったみたいなんですが、私にとっては本当に幸運な出会いだったと今では思えます。
ただし、この時は完全にビビってしまっていましたがw

実際に仕事を始めてわかったのは、意外とこの先生がかなり詳細に手順を教えてくれて、且つ対応するマニュアルの箇所も同時に示してくれながら後でもわかるようにしてくれたのと、アメリカのマニュアルは最初から順を追って読んでいけば「誰が読んでもわかるように」書かれているので、実際にやってみるとそれほど難しい内容ではありませんでした。

オペレーションは基本的に、学生が提出してきた戦略の入ったフロッピーディスクを一枚一枚データ取り込みし、全部取りこめた段階でゲームの世界を一年進行させて結果をそれぞれのフロッピーディスクに更新して生徒に返す、というものでした。

このゲームは僕にとって今ではなじみの深いエクセルのマクロで作成されていて、本当に大変なのはエラーが起きた時の対応だったのは、開始後しばらくしていくつかの学生のチームが「倒産」してしまってからわかったのですが・・・・

学生の戦略は、基本的には資金をどのような形で利用するか、例えばコスト圧縮にコストをかけるのか、ブランドイメージ向上のためにこれこれの金額で芸能人を雇うとか、品質を高めるためにコストをかけるとかで、さらにそのための資金をどのように都合するか、例えば売り上げで見込むのかとか、借り入れするかとか株式発行するかとか結構細かなことができたのを記憶しています。

それに世界市場動向で世界市場全体の売り上げを操作できて、新聞の株式指標のS&Pとかの切り抜き記事から株価上昇指数とか、先生がこのタイミングで世界恐慌を起こしてターンアラウンド戦略を学ばせたいとかができました。

で、、、エクセルのマクロで結構複雑な仕組みを作ったことがある人ならある程度理解いただけると思いますが、不正な値が入ってしまうと予期せぬ動きをするもので、あるチームが倒産するとそのチームをなんとかして倒産寸前の状態に回復させて存続させるか、倒産させてチームを解散(この場合試験や論文の内容を加味してセメスター途中でF(FailureのFだと教わりました)をつけて以降受講させないかの決断をしないとゲーム自体が続けられなくなっているものでした。

今となってはゲームの選択に無理があったのではないかとも思うのですがwww

当然チームメンバー全員にFをつけるわけにもいかず、教授の立場としてはできるかぎり出席率があからさまに悪いなどの生徒だけ落第させて、チーム自体は存続させ、個々人の努力と成績に応じたグレード(成績)をつけてその授業を終わらせたいわけです。

つまり、倒産するような戦略を選択をしたチームの戦略自体を分析し、そのチームの戦略を倒産寸前の状態まで回復させると同時に、他の頑張っているチーム以上に「勝たせない」ことが必要になってくるということです。

これをするためには、月次で負債の利子支払いを持っていたこのゲームではどのタイミングで不渡りが起こるかを逆算し、不渡りを出さないところまで資金調達を見直し、資金調達を行った理由である投資を縮小させ・・・という高度な会計知識を要求されるわけで、毎週「戦略フロッピー」を提出させていた私の担当教授は私が入るまで、生徒が週末に戦略を立てられるように翌日の金曜日までに一人ですべてをこなしていたということだったのです。

人に教えるためには時に倍以上の努力と教える人数分の時間を必要とするものなのだなぁ・・・と感心しながら、毎週フロッピーが提出される木曜日はこの担当教授と共に阿鼻叫喚地獄をしばらく続けることになりました。

私の運が良かったのは、GAとして仕事を始める直前に、しかもアメリカでの初めての授業で会計学を勉強していたことだったと思います。そのため、かなり新鮮な知識で会計用語を理解して、その知識をフル活用して倒産を回避させるための手法を教授から直接学べたわけです。
ある意味これほどの授業は私が受けたMBAプログラムの中ではなかったと思えるほどでした。

1回目のセメスターが終わるまでにはどのようにすれば倒産しないように調整し、そのチームが失敗から学ぶためにどのように修正を加えるべきかについて教授とディスカッションができるまでになれました。

私はMBAプログラムの終了までの間の2年間このゲームと付き合うことになったのですが、残りの1年半は教授に召喚されて、倒産寸前のチームにコンサルティングに出かけることになりました。とは言ってもめったにないことではありましたが・・・

ある時は通常4~6人のチーム構成のチームが脱落者続出してかわいそうな女の子一人でどうしてよいかわからないという状態に派遣されたこともありました。たかがゲームとは言え、二人っきりで倒産を回避したら付き合う付き合わないは別にして一生の付き合いをする友達にもなれたんじゃないかと思いますが。。。

派遣された女の子も得体のしれない日本人が派遣されたときは面食らったようだったですが、狼の徘徊している森に一人取り残されたリスぐらい震えながらわかりにくい日本語アクセントに文句も言わずに聞き入っていたことを昨日のことのように思い出せます。
ちなみに結構可愛い女の子でした。が、私も自分の授業で忙しかったのでゆっくり話すこともできず・・・(という言い訳をしてみる)

今回はここまでにして、次の記事で続きを書かせていただきます。

バルス( ゚Д゚)< format c: パート2

このシリーズの前回の記事はこちら

毎週木曜日になると提出されたフロッピーでシステム更新を続ける毎日を送りながら授業を受けるということを続けていたのですが、その頃になると仕事も多くなっていたので自宅のPCにこのゲームのオペレータープログラムをインストールして夜遅くなった時は自宅で作業をすることも多くなってきた頃のことでした。

疲れてビールかウィスキーを飲みながら作業をしていたのだと記憶していますが、PCのディスプレイに花火が上がってあまりの訳のわからなさにそのまま寝てしまったことがありました。

おそらく提出されたフロッピーの中に「happy99.exe」に感染したものがあったのだと思われます。

翌日早朝に出勤して職場のPCでなんとかその週を終わらせたのですが、帰って勉強しようにもPCがうまく動かず・・・

その頃には大学生の友達が何人かいて、電話して聞きまわったのですがPCは治らず・・・

八方ふさがりの状態で、今は米国陸軍で将校をしている友達に言われたのが題名のコマンドでした。

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format c:

当時Windows98を使っていたのですが、意外とOSからコマンドプロンプトだけで起動して、上のコマンドが成功したのですが・・・

PCは真っ黒い画面に「No bootable disk found」みたいな意味不明な言葉を繰り返す箱と化したのでしたw

今思い返せば「format c:」と言うコマンドが何を意味するかは火を見るより明らかなのですが、当時PCがどのように動くかなど考えたこともない僕が行ったこととしては無謀なのはPCのインストールをしたことがある人ならすぐわかることだと思います。

「Dude, you just need to slip in the recovery disk. That'll settle all things down alright」
(意訳: リカバリーディスク入れたらすぐ直るっしょ?それだけで問題解決やん」

僕のPCは地元の小さなPC工場で性能を指定して作ってもらった製品だったため、リカバリディスクみたいな大手のPCメーカが作ってくれるようなものは何もありませんでした。

代わりに地元のPC工場がPCと一緒に梱包してくれてたのは、文明文字が一切記載されていないCDとフロッピーディスク、それからマザーボードのマニュアルとWindows98のオペレーティングシステムディスクでした。

それからの3日間、Windowsのインストールマニュアルと格闘し、インストールが終わったらEthernetアダプタのドライバがないと怒られ、名前が書いてないCDとかフロッピーを入れながら要求されているドライバがなんなのかもわからず・・・

インストール直後に問われる必要なドライバがいつも変わってどれを入れていいかわからない僕は、「ではハードウェアを一回に一個入れたらいいのではないか?」と思い、思いつく限りのコンポーネントを外して一個ずつどの形をしたパーツ(その時はネットワークアダプタとフロッピーディスクの違いが判らないレベルで無知でした。今思えば笑えないレベルでw)にどのCDとかフロッピーディスクが適合するかを確認し、一つ一つ書き留めて突き止めました。

3日間、徹夜してまともに動き出したPCは、まったく新しく生まれ変わったPCというか相棒のようにキラキラ輝いているものに思えました。

半年後、別のウィルスに感染して、今度は1日で復旧したPCは、「いつもと変わらない姿」でそこにいたのは皮肉というか今でもそんなもんかって感じですがwww

それまで書いた論文はすべてまっさらになっていましたが・・・

一つ一つ、魂を込めたつもりで書いた論文は、今思えば全くのタワゴトだったように思います。死ぬほど調べて頑張った論文も、結局は努力した事実だけが意味を持つのだなぁ・・・と今となっては思えます。

思えばこの時、PCを何もわからないところから組みなおした経験が今の僕の根本を作ってくれたんだと思います。
お金もなく、PCを買いなおすこともできず、相談すべき人もいなかった僕が10万そこそこのPCをなんとか使える状態にするのが、今思えばなんということもない作業ですが、本当に貴重な体験だったんだと思えます。

ちょっと本題から外れますが、職場のPCは感染せずに私のPCだけに感染したのは私のPCがセキュリティソフトを敢えて外していたことが理由です。

セキュリティソフトを外していた理由は、その頃友達とやっていた「Age of Empire」というゲームのネット対戦がセキュリティソフトを入れているとどうしてもできなかったからなのですが、このころの経験からセキュリティソフトの有無に関わらず、大切なデータは可能な限りシステムパーティションから離れたところに格納し、二重化して別々の場所に保存するようにしています。

これは、前提として、セキュリティソフトで完全に感染を防ぐことは不可能だと考えているからです。まして自分の会社が出している広告をウィルスと検知してしまうようなおバカな大手セキュリティ会社がいる時点で全く信用できないわけですし、時にバージョンアップでブルーバックのストップエラーを出すようなセキュリティソフトもある以上、大手セキュリティ会社を完全に信用してシステムを運用するなど僕の考えでは全く受け入れられないです。

PCを復旧している間、授業はいつものようにこなし(この時点でPCはなくても普段の生活は絶対に過ごせる自信を持ったんですが)、仕事道具のPCが治り、治ったからと言って誰もほめてくれるわけでなく、いつもの生活に戻ったわけでした。

そんな夢中で仕事と勉強をしていた毎日を過ごしていたある日、担当の教授に呼び出されました。

普段の厳しい態度の教授から想像して何か最悪な事態(なにかやらかして首を切られるとか・・・)を想像していた私に、教授は一枚の紙を見せ、

「これは君のGAとしての評価表で、学長に提出して君の働きぶりを報告するものだ。」

と説明してくれました。そしてその場で、なんと私のいる目の前で評価を始めたのです。

評価内容:「言われた仕事を忠実にこなすことができるか・・・?」
評価: Excellent(5段階評価で5)

・・・・・・・・・

評価内容:「あなた(教授)の役に立っているか・・・?」
評価: Excellent

全てに最良の評価をつけてくれた教授は、丁寧に私の前で封緘し、私のいる目の前で秘書の女性に手渡しで学長に渡すようにお願いしてくれたのでした。

生きているといろんなところでいろんな評価を受けるものだと思います。そんな色んな評価の中で、私の人生の中で、これ以上の評価をしていただいたのは、ユーザさんに「助かりました。ありがとう」と言われた以外ではなかったと思います。

そしてその評価の最後に、「アメリカ人も含め、君ほどの優秀なGAは今までの経験でいなかった・・・」とまで言っていただけました。
今この記事を書いてるこの瞬間、教授がおっしゃった言葉は長く忘れていたことですが私の人生で3位以内に入る「私が感動した言葉」だったと思います。

教授はとても厳格な方だったので、この時初めて普段疑問に思っていたことを質問させていただける機会にもなりました。

いつも、教授の部屋の壁にかかっている、ただの小麦粉の袋を額縁にかけているものについて疑問に思っていたのですが、その時初めて質問させていただけました。

私: 「先生、いつも疑問に思っていて聞けなかったのですが、先生はなんの変哲もない袋をあそこの壁にかけておいでですよね?」

教授: 「その質問をしてくれる人がいつか来てくれることを今まで待って、この袋をここに飾ってたんだよ。君が初めてその質問をしてくれる人になったわけだが、よく気づいてくれた。この袋は私のひいおじいさんが、彼の経営していた袋工場で作成していた袋なんだよ。当時、私のひいおじいさんはこの袋を1つ作るごとに数セントを稼ぐ仕事をしていたんだ。これはお金を稼ぐということが、地道で大変なことなのだと言う戒めの意味で掛けているものなのだよ。」

この時の沈黙の時間は、言葉で埋めなければならない何かではなく、教授と僕の間を不思議と埋めてくれる何かだったように感じました。

考えてみれば、大学時代の授業って特に印象にも残らないものだと思いますし、教授もそのことを重々承知していたと思います。

その上で、学生が過ごすその時間をただ単なる「時間」と捉えず、かけがえのない一瞬だと認識した上で「一切の妥協を自分に許さずに生徒に向き合う」姿勢を貫き通した私の担当教授は我々日本人の思い描く「Professor」そのものだったと思います。

そして、小麦粉の袋を作るという地味な作業の継続が生活を支える糧となりうることを教えていただいた唯一の先生でした。

実はこのGAの仕事はこれだけに終わらないので、次の記事で続きを書かせていただこうと思います。

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2016年12月26日月曜日

逆ポーランド表記法

平成28年秋季 問03. 逆ポーランド表記法

問題文「逆ポーランド表記法で表された式を評価する場合、途中の結果を格納するためのスタックを用意し、式の甲や演算子を左から右に順に入力し処理する。スタックが図の状態の時、入力が演算子となった。この時に行われる処理はどれか。ここで演算は中置表記法で記述するものとする。」



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ここで問題文にある逆ポーランド表記法その他の記述方式は以下の通り(Wikipediaより):
☆逆ポーランド表記法(後置法): 二つの演算の対象の後ろに演算子(+など)をつけて表記する
 ※1+2 ⇒ 12+ と表記される
 ※X=1+2 ⇒ X12+= と表記される
☆中置法: 通常の演算と同様に、演算の対象の間に演算子をつけて表記する。
 ※1+2 ⇒ 1+2
 ※X=1+2 ⇒ X=1+2
☆ポーランド表記法(前置法): 演算の対象の前に演算子をつけて表記する。
 ※1+2 ⇒ +12
 ※X=1+2 ⇒ =X+12???(ポーランド表記法については具体例が見つからず。。。

問題文以降出現するものが全て演算子だったと仮定し、「+、-、=」で入力されたとすると:
逆ポーランド表記法では「CD+」となり、これを中置法で記述すると「C+D」つまり「C演算子D」が答えとなる。

続いて「C+D」の結果がスタックに積まれ、その後に「-」が入力されるので:
逆ポーランド表記法では「B結果-」となり、中置法で記述すると「B-結果」となる。

さらに続いて「B-結果」の結果(便宜上「結果2」とする)がスタックに積まれ、「=」が入力されて:
逆ポーランド表記法では「A結果2=」となり、中置法では「A=結果2」となる。

最後に「=」が入力されて完結するため、全体を逆ポーランド表記法で表記すると:
ABCD+-=
となる???

これをさらに中置法で変換すると
A=B-(C+D)

逆にもっと複雑な式を考えてみると
A=(B+C)*(D+E) は逆ポーランド表記法でいくと
ABC+DE+*=

これを順にスタックに積むと
Cまで入った順でBC+が行われ結果1がスタックに積まれる。さらにDEがスタックに積まれてDE+が行われて結果2がスタックに積まれる。
さらに演算子「*」が入力され、スタックに残っている結果1と結果2が結果1結果2*で算出され、その結果3がスタックに積まれ、最後に入力される「=」で「A結果3=」が行われて結果3がAに代入される。

文章を中置法に置き換えると
(B+C)*(C+D)の結果がAに代入される ⇒ A=(B+C)*(C+D) となるので考え方としてはあってそうである。

ここで何故ポーランド表記法ではなく、逆ポーランド表記法ばかりが注目されるのか?という疑問と何故スタックと一対になって問題になったのか?という疑問が出てきて色々考えてみたところ、実際のメモリの使い方として利用されることが多いからか?と想像してみた。

メモリの使われ方がある基準点からどれだけ移動しながら使用するか?ということに着目した場合、逆ポーランド表記法の場合は一つ一つの演算対象と演算子の動きとメモリの利用状況が非常にわかりやすくなるからだと想像したのだ。

具体的に言うと
中置法: A=(B+C)*(D+E)
逆ポーランド表記法: ABC+DE+*=
これをメモリのスタックの状態遷移で考えてみるとわかりやすいかもしれない?

ABC+DE+*=
これを1ステップずつ考えてみる。ちなみにメモリのスタックは下に積まれる(メモリの基準点の先頭位置が一番上で、次の値が入った場合に基準点から1つずれたところに二つ目が入る)

1. A入力
Aは演算対象(オペランド)なので、メモリに記憶される:
*****メモリ*****
A
*****以 上*****

2. B入力
オペランドでメモリに記憶
*****メモリ*****
A
B
*****以 上*****

3. C入力
オペランドでメモリに記憶
*****メモリ*****
A
B
C
*****以 上*****

4. +入力
演算子(オペレータ)なので演算処理、2つ前のオペランドと1つ前のオペランドをオペレータに従って計算し、結果Xをメモリに格納
*****メモリ*****
A
X
*****以 上*****

5. D入力
オペランドなのでメモリに格納
*****メモリ*****
A
X
D
*****以 上*****

6. E入力
オペランドなのでメモリに格納
*****メモリ*****
A
X
D
E
*****以 上*****

7. +入力
オペレータなので演算処理を2つ前と1つ前のオペランドに行い、結果Yをメモリに格納
*****メモリ*****
A
X
Y
*****以 上*****

8. *入力
オペレータなので演算処理を2つ前と1つ前のオペランドに行い、結果Zをメモリに格納
*****メモリ*****
A
Z
*****以 上*****

9. =入力
オペレータの演算処理として、2つ前の値に1つ前の値を代入する。
*****メモリ*****
Z
*****以 上*****

結果としてオペレータ(=)までの算出結果をAに代入して演算を終わるため、増えたり減ったりしながらメモリの使用量を最小限に抑えつつ、コンピュータが理解しやすいように一つ一つの作業が簡潔に伝えられるからなのではないか?

この点についてはより深い勉強が必要だけど、とりあえずこんな感じで覚えてみた。


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勉強中( ゚Д゚) 応用情報処理午前 平成28年秋季

前回、応用情報処理リベンジ試験を決めたので、12月21日から勉強を始めました。
ある程度自分の中で流れがつかめてきたので、状況を随時更新しながら進めていきます。

ブログ記事の先頭が「勉強中( ゚Д゚)」となっているものは今現在着手している過去問題で、「更新終了(*´▽`*)」となったら、次の試験に着手しているという約束事で動いていきたいと思います。

応用情報技術者試験ドットコム様の平成28年秋季試験を使って自習をします。
問の右側に書いている記号は以下のような意味を持たせています。
*************************
◎理解して正解した問題
○正解したが完全には理解していない問題
△不正解だったが、内容は理解している問題
×不正解で、理解していない問題
*************************

理解していないと思った問題は、調査の必要な文言を右側に記載してそれぞれに記事を作り、調査記事のリンクを貼っていきたいと思います。今後、一回調査した内容が出てきた場合も極力リンクを貼って解説できるようにしたいと思います。

2016/12/21
問01. ◎
問02. ◎
問03. × 逆ポーランド表記法
問04. ○ 有限オートマトン
問05. × データ構造B木
問06. × ソート方法(ヒープソート
問07. ◎

2016/12/22
問08. ◎
問09. × アドレス指定方式
問10. × メモリインタリーブ
問11. ○ VLIW (Very Long Instruction word)
問12. △
問13. × 仮想サーバの冗長化設計
問14. ◎

2016/12/23
問15. × MIPS
問16. ○ ガーベジコレクション、その他メモリ配置
問17. × CPUの遊休時間
問18. ◎
問19. × ラウンドロビン方式
問20. ◎
問21. ◎

2016/12/24
問22. × 標本化周波数
問23. ○ 論理回路
問24. ◎
問25. × SMIL他
問26. ◎ ANSI/SPARC3層スキーマ
問27. ○ B+木インデックス
問28. ◎

2016/12/28
問29. ○ SQL文
問30. ◎
問31. ◎
問32. ○ ネットワークプロトコル
問33. ○ アドレスクラス
問34. × NAPT、IPスプーフィング、IPマルチキャスト、NTP
問35. × SOAP、CORBA、DCOM、SIP

2016/12/29
問36. × IPv6拡張ヘッダ
問37. × OP25B
問38. ○ チャレンジレスポンス方式
問40. × AES、PKI、RSA、SHA-256
問41. ○ リスクベース認証、RADIUS認証、二要素認証
問42. ○ 非接触型・接触型ICカード
問43. ○ ハイブリッド暗号方式

2016/12/31
問43. × SPF (Sender Policy Framework)
問44. ○ Security Information and Event Management、バインド機構、リバースプロキシサーバ
問45. × セキュリティ技術評価、ファジング他
問46. ○ ユースケース図他、UML、ソフトウェア要件定義
問47. ○ ソフトウェア方式設計・詳細設計? Javaのクラス定義他
47/45
一個ずれとる・・・

2017/1/1
問48. ◎
問49. ○ ソースコード変更波及解析、リファクタリング
問50. ◎
問51. ◎
問52. × 復習かねて、クリティカルパス
52/50
問題が文系に近くなってきた気がする・・・

2017/1/2
問53. ◎
問54. × PMBOKのリスク戦略
問55. ◎
問56. ◎
問57. ◎
問58. △
問59. ◎
59/55
この当たりになってくるとある程度確実に取れるようになってくるようだ・・・

2017/1/3
問60. ◎
問61. × SOA (Service Oriented Architecture)
問62. × バランススコアカード
問63. ○ OLAP
問64. ◎
64/60
SOAは前回試験時に勉強して忘れていた。バランススコアカードはMBAの人事の項目で勉強したことと少し違う様子・・・

2017/1/4
問65. × ソフトウェア製品の品質:非機能要件
問66. × 調達計画、実施における準委任契約と請負契約
問67. ◎
問68. × アンゾフの成長マトリクス
問69. ◎
69/65
マネジメント系がずたぼろな件・・・

2017/1/7
問70. × 死の谷
問71. △
問72. × クラウドソーシング
問73. ◎
問74. ◎
問75. ○ 故障率曲線
75/70
えらい数の調査件数に圧倒されるw

2017/1/8
問76. △
問77. ◎
問78. × 産業財産権
問79. × 特定個人情報の適正な取り扱いに関するガイドライン
問80. ○ 集団思考(グループシンク)
80/75
結構法令系は弱いことが判明orz

2016年12月20日火曜日

そして応用情報結果・・・

12月16日に合格発表がありました。

結果は残念ながら、不合格でした。。。

結果をしってから、ほとんど見られてはいないものの応用情報に関わるブログ記事をすべて消してなかったことにしようかとも思ったのですが、しばらく時間を置いて考えたところ・・・

これはネタとしておいしいっ( ゚Д゚)

と思いなおし、落ち着いてからこの記事をコーヒーを飲みながら書いているところです。

午前は67.5点、午後は48点と惨憺たる結果だったのですが、よくよく考えてみると午前が100点満点で70点に達していないということは、午後の結果が悪かったとしても仕方がないようにも思います。

午後についての対策について調査したところ、多くが「対策を練ることは毎年違う問題が出てくるので不可能」としているところもありましたが、それも少し違うような気がしています。

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言い訳みたいですが、午前の対策法が固まったのが1週間前だったこともあり、午後については過去問を見ることもなく試験に挑んだため、はっきり言って初めて経験する試験内容にしてはよくできた方だと言えるかもしれませんし・・・(と、前向きに捉えてみる)

今回の午後の解答の突合せは後日行おうと思いますが、私のような文系の人間がマネジメント系を中心に午後の試験を受けた場合、午前の問題の理解度がそのまま午後に影響すると思われます。(対してプログラマの方から見れば、プログラミングなどの問題は赤子の手をひねるようなものだと勝手な想像してみています・・・w)

つまり、問題に出てくる「Terminology」をしっかり理解し、且つ関連する用語がすぐに出てこなければ望ましい解答ができないと想定できるため、午前の理解度が7割以下だったことを考えると、午後の結果は妥当だと言わざるを得ないわけです。

応用情報処理技術者の資格そのものは、それほど仕事そのものに直接的な影響を持たない方も多いかもしれませんが、私の場合は受託契約の内容見直しの根拠にできたり、将来的に「中小企業診断士」の資格を狙っていきたいと考えているため、今回の結果を受けた結論は明確です。

リベンジだっ (# ゚Д゚)

それと、今回受験して感じたのは応用情報処理技術者試験の範囲を学ぶことで、少なくとも私のようにトラブルシューティング系の仕事をしている人にはかなりの好影響があるということです。

試験の範囲はハードウェアやソフトウェア、データベースやネットワークなどなどかなりの広範囲になりますが、1次受けのトラブルシューティングもどんな問題が来るかあらかじめわからないために、問題の切り分けを行う上で広範な知識を必要とします。

そういった意味で、基本情報や応用情報処理の学習は特にトラブルシューティングの1次受けをする人にとってはかなり有効なトレーニングになりえるとも言えるのではないでしょうか。

さて、そこでリベンジ方法なのですが、この記事を書いているのが2016年12月19日で、平成29年春季試験は2017年4月16日に行われます。

事情により起算日を12月21日として考えると、

日数にして 116日
週にすると 16週

となります。

私の仕事スケジュールは週5日間を派遣の仕事、残り2日の内1日は保育園のサポートの仕事、そして休みの日の3時間程度母親との打ち合わせや動画編集(母親とのプロジェクトは「Youtubeの最新動画:料理番組プロジェクト」と「実家の角島での起業計画プロジェクト」の二つとなります)で、結構タイトな中で時間を捻出しなければなりません。

逆に、試験の午前問題は80問、午後は5問をそれぞれ2時間半で解く必要があります。

今回の結果と事前の準備について経験からすると、試験対策は過去問題を解くことが一番効果が高いと思えます。なのでただひたすら午前の問題を解き、わからなかったものについては知識をつけていく方法が有効と考えました。

午前の問題は1つにつき1.875分(≒1分52秒)で解く必要があり、こちらは1問当たりの時間が短いので、毎日の学習で少しずつやっていくのが適していると思います。
毎日数問かを解きながら、わからないものの内解説を読むだけで足りないものについては時間を取って調査をする必要があると考えています。

午後については、本来はデータベースなどの勉強もしたいところですが、私のような文系人間がゼロから始めるととても時間が足りなくなるため、午後の問題は

必須の「情報セキュリティ
それとマネジメント系の「経営戦略」、「プロジェクトマネジメント」、「サービスマネジメント」と「システム監査」(書いてて恥ずかしくなってきますがw

これらに的を絞って対策することにします。

午後の問題は1問当たり30分割り当てになりますが、30分で見積もると時間が足りなくなる可能性もあるため、20分で解答するようにし、解答後に時間をかけて模範解答との突合せを行った方が良いと考えます。

上述の条件を踏まえてシミュレーションすると、
午前対策については1日を完全に休みにし、且つ1日を午後対策と午前の分からなかった問題の調査に充てると

116-16x2=84 (日)

毎日5問を最低基準にすると試験日までに420問、試験回数に換算すると5回分と少しの過去問題を見ることができるので対策としてはある程度納得できるものと思えます。
予想では5問で大体30分程度かけて問題を解いて解説を読み、わからないものは休みの日の調査に回すことができるのではないかと見積もっています。

午後については毎週1回のみ、1問20分かけて2問解き、模範解答との突合せと調査で全体2時間の見積、それと午前の対策の内、わからないものの調査に1時間を充てて計3時間学習するとすれば午後対策は

16x2=32 (問)

試験回数に換算すると6回分と少しの過去問題を見ることができるので、こちらもある程度納得のいくものになると思います。

調査の内容や進捗などについてはこのブログで上げていきたいと思います。まあ、見る人も少ないとは思いますがwww

有言実行できるか否かもですが、上述のようなやり方で資格が取得できるかというまあ、検証と言う名のネタになれればと思います。

良かったらまた来て見てくださいね(*´▽`*)
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2016年12月19日月曜日

全日本おまん教

えー・・・ いきなり放送コードギリギリのタイトルで本当にすみません。

最近新しい職場に入ったのですが、昔経験した仕事の話をさせていただくことがあって、話し方の問題なのか僕の性格かはわからないのですが、止め時がわからないことがあるのでここに書いてしまえば仕事中にネタの話をする必要も少なくなるかなぁ・・・ と思って昔の仕事の話を書いていこうと思います。

いつも前置きが長くなる傾向があるので、早速本題に入りますが一点注意です・・・・

本記事は50%前後の割合で下ネタが含まれますっ( ゚Д゚)
不愉快に思う人はここでそっとこのページを閉じて下さい。私も一定程度の貴重な読者様を失うことを覚悟しています。
ただし、この話は私の仕事観を伝えるうえで絶対に避けては通れないのです。。。

で、タイトルの全日本おまん教がなんで仕事の話なのかという話なんですが・・・

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僕が大学の時にやったバイトの話です。社長に聞いたところ「企画の仕事だ」と言っていましたが、はっきり「何々業」と言える感じの仕事ではなかったです。

この社長と一回だけ、社長宅で真昼間からお酒をいただく機会があったのですが、その時に聞いたのが「全日本おまん教」というネタ(と信じたい)でした。

具体的には・・・

社長:「今でも実現できていないんだけど、ずっと宗教法人を立ち上げたいとおもってるんだよね。」

俺:「そうなんですか?どうな宗教なんですか?(変な勧誘されないだろうな((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル)」

社長:「全日本おまん教って言うんだけどね・・・」

俺:「は、はぁ・・・・?」

非常に面白い話だったんですが、昔すぎて具体的に覚えていないのでまとめると、女性のための宗教だそうで、名前から想定できる通り、教義は「男は教徒の全ての女性を性的に喜ばせなければならない」というものでした。

なんでこんな話になったのか全く覚えていないのですが、この社長さんとてもかっこいい人なのです。なのに、女性とセックスするためには土下座しまくったこともある・・・と豪語するような別の意味でもカッコいい人でした。

それでも、自分に命じた教義故に、必ずしも望ましい女性ばかりではなかったようで・・・

社長:「一度だけ・・・本当に一度だけだけど、どうしても立たなくて顔にハンカチかけさせてもらったことがある・・・」

と、恥ずかしそうに言っておられました。

こんな破天荒な社長さんがやっておいでの仕事だったからか、なんだかおバカなハプニングの多い仕事でした。

仕事は基本的にイベントがあるところに子どもを楽しませる企画をするようなものでした。
例えばあるイベントホールに子ども用のセクションを作って、プラスティックのボールが満載された、子どもが中に入って遊べる背丈7メートルのバルーンを置いて、その横で鼠のぬいぐるみのついたモーターで動くボールを500円で売る・・・みたいな訳のわからない仕事ですね。

そんなイベント系の仕事だったんですが、たまぁに被り物の仕事があって、あるスーパーで子どもを喜ばすためのスーパーヒーローイベントみたいな仕事をしばらくさせていただきました。

「サンバルカン」世代の僕にはよくわからなかったのですが、被り物の中にあったのが「カブトー」とか言うカブトムシがモチーフになった戦隊ヒーローでした。

胴体部分がプラスティックのプロテクターみたいになっていて、当時ラグビーで鍛えていた僕がつけると体の動きをかなり制限されるものだったのを記憶しています。

こういう企画ものって、大体が3・4歳のお子さんを対象にしているものだったのですが、10歳以上向けの企画も並行するみたいで、なんだか当時非常に流行っていた「ミニ四駆」とか言うイベントが真横でありました。

大体中学生に上がるぐらいの子たちにとって、プロテクターつけた被り物の大人は恰好の獲物というのは、今考えれば言うまでもないことでした。

多分、当時歳の頃は12歳ぐらいの男の子で、なんだかプロテクターが異常にお気に召したのか後ろからストンピングキックをかましてくるお子様が居られました。

かつて男の子だったことのある人だったら記憶にあると思いますが、この年頃の子たちって特に面白くもない、冗談にもならないことを激しく繰り返す傾向にあるようです。

何が面白かったのか、毎回出演する度になんだか激しく後ろから蹴られ、当時は血気盛んだった私も「仕事だから・・・」と3時間ほどは我慢していたのですが、固いプラスティックの被り物してる私が3歳ぐらいの子どもを抱き上げようとした瞬間に後ろから蹴られて危うく抱き上げようとした子どもにプロテクターでぶちかましをかましそうになった瞬間に何かがはじけてしまいました・・・・

立ち上がりざまに振り返ると同時にローキックで少年をノックダウンし、気がついたら馬乗りになっていました。

怒りを最大限に抑えつつ、お面の下で涙目になった僕の口から出てきたのは今思い返すと恥ずかしいぐらい口下手だったと思います。

「中に入ってんのは人間なんぢゃゴラ。いてまうぞ?」

運よく周りにそれほど多くの大人はいなかったものの、さすがにやヴぁいと思った私は軽く小刻みに震えている少年の脇を持ち上げて立たせ、肩を軽く叩いて幼い子どもの遊び相手に戻ったのでした。

訴えられちゃうかな・・・とか心配していたのですが、翌日、同じ少年が私の元に恥ずかし気に近寄って来て、「昨日はごめんなさい・・・」と小さな消しゴムの車をくれたのは今でも良い思い出です。もらった消しゴムの車はなくしちゃいましたがww

このバイトをしていたのは夏休みの2週間程度だったと記憶していますが、うれしいハプニングも多かったです。

夏は女性が薄着なのは今でもうれしいことなのですが、幼児ぐらいのお子さんがおいでのお母さま方はなんといえばよいのでしょうか・・・ お子さんの世話で忙しいのもあるんでしょうし、ある種子どもがいるという安心感からなのか、母乳を飲ませていた頃の名残なのか、ブラジャーをつけない奥様方が多かったですね。

ある意味、大学生ぐらいだった私には異常な空間というか・・・夜のおかずには事欠かなかったというか・・・

そんな非常に刺激的な毎日の中、そんな邪な毎日を送っている私への罰なのか・・・ 今となっては笑いの神が降りてきたと言わざるを得ないようなハプニングがありました。

もしこの記事でここまで生き残った女性が居られましたら、お願いがあります。。。

例えお子様の世話が忙しかったり、暑い日が続いたとしても、せめてスーパーなどに行くときはブラジャーをして、首元がきちんと胸元を隠すシャツを着ていただきたいのです。。。

その日も無防備な若奥様に囲まれて、何と表現すれば良いでしょうか・・・ 私の息子はもうすぐ立派な大人になりなんとしていたわけでございます・・・

今でも奇妙にその瞬間だけは録画された動画を再生しているかのように思い出されます。

5メートル程離れたところで3歳ぐらいの女の子が「ごくーだっ(*´▽`*)」と叫んで私に無邪気に走って向かってきました。

その時、私はドラゴンボールのスーパーサイヤ人化した悟空の被り物をしていたのですが、ラグビーで鍛えすぎていた私には服の下に着るべき筋肉スーツが入らず、服の下はほぼ下着のみでした。筋肉スーツは胴体ユニット(胸板の厚い筋肉スーツ)と太ももユニットがあったのですが、両方とも日々の筋トレで筋肉がパンパンに張っていた私が着れるようなものではなかったのです。太ももユニットがあればその後の衝撃は軽減されたのかもしれません。。。

純心そのものの少女は私に向って文字通り突進し、私に抱き着いたと同時に「愛おしそうに」首を振ってスリスリし始めたのです。

3歳児のお子さんの身長、というか頭の位置は大体成年の腰辺りになるのは幼児と触れ合う機会がある方ならご理解いただけると思います。

無防備な奥様方に囲まれて、大人になりかける瞬間にありがちのそれこそ無防備になっている私の息子様は、純心すぎるょぅι゛ょの、ふっくらとしつつもしっとりしてて、且つ、弾力的な頬っぺたの強烈な左右フックをブロックなしで受けるわけです。

一応私にはこの年代のお子さんに対する性的な興味はないですし、あったとしても全力で否定したいのですが、この時の僕の心の声を表現するとですね、

いや、俺にそんな趣味はっ( ゚Д゚) あああっ! Noぅぉぉぉぉおおおををををっ

でした。

この夏、それ以降そんな攻撃を受けそうになった時、そんな強烈な左右フックから逃げるため、即座の内にお子さんを抱え上げ、ビッグなハグをするという技を身に着けたぼぉくでぇしたぁ・・・

そんな愉快で忘れられないひと夏を教えてくれたこのバイトの社長さんですが、やっぱり会社の社長さんらしく厳しさを備えた大変な人格者でした。

社長:「お金頂いて仕事をしているわけだから、寝坊とか訳のわからん理由で遅刻するとか本当にあってはならない。けどな、セックスさせてくれる女性がいて、仕事の前にしかそのチャンスがなかったなら、その時は無断欠席を俺は認めざるを得ない・・・」

多くは語る必要はないでしょう。世の中には仕事よりもずっとずっと大事なことがあって、仕事ごときで人生を棒に振るなんて今までのこの記事以上にバカバカしい・・・というお話でした。

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2016年12月10日土曜日

パソコンが重くて使えない? ケース2~5/5 特定のプログラムが重い場合

今回は前回のディスク領域不足の対応の続きで、PCが重い場合に原因を特定する方法について説明していきたいと思います。
既に原因となるプログラムが特定できていて、起動しないようにしたいと言う方は、次回「msconfigを利用したプログラムの起動停止」という記事を掲載しますので、そちらを見ていただければと思います。

前回の記事ではディスク領域不足が原因でPCが重くなった場合の対応方法を掲載しましたが、今回は特定のプログラムが原因で重くなるケースを扱っていきたいと思います。

PCが重くなる原因はかなりのケースが考えられますし、複合的に起こっている場合もあるので一様に取りまとめることは難しいですが、多くの場合PCが動作する上で必要な資産(CPUやメモリ、HDDやSSDなどのストレージ)のどこかで動作不良が起こっていることが考えられます。

簡単に言ってしまえばどこかのパーツが100%以上の負荷を要求されている状態に起こりやすく、例えて言うならばCPUで起これば4歳児のお子さんに10桁×10桁の計算を暗算でさせようとしているような状態メモリで起こっているなら家庭用のガスコンロ1個で100席収容のレストランを経営しようとしているような状態の時に起こります。

今回は確認方法が主になりますが、例えばあるプログラムをインストールしてから動作が重くなったなど、時期が特定できるタイミングから動作が重くなった場合は、手っ取り早く「復元ポイントからの復元」を行った方が早い可能性が高いです。
私のブログでもいずれ扱おうと思いますが、対応を急がれたい場合は「復元ポイントからのコンピュータの復元」を検索して対応いただければと思います。

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<対象となる現象>

原因はわからないがPCの動作がとにかく重い。

<対象とならない現象>

PCはそれほど重くないが、インターネットの表示が重い、ゲームが重いなどの現象(別途記事を書こうと思います)。

<確認方法>

ここに記載している内容はあくまでトラブルシューティングを前提とした内容になります。利用される方は自己責任でお願いします。作業を行った結果、PCが起動できなくなったなどの責任は私では負えません。慎重に作業してください。

・ハードディスク(SSD)の空き容量を確認し、90%以上になっていたら不要なデータを削除したり他の記憶装置(ハードディスク・USBメモリ等)に退避する。<ケース1:前の記事ディスク領域不足の対応方法

セーフモードで起動してみる。<ケース2:ケース2以下はこの記事で紹介しています>
・通知領域を確認して普段使わないプログラムを探して止める。<ケース3>
・「タスクマネージャ」の「プロセス」タブを起動してCPUを大きく消費しているプロセスを探して止める。<ケース4>
・「タスクマネージャ」の「パフォーマンス」タブを起動して、物理メモリの使用率が大きくなりすぎていないか確認し、メモリを占有しているプログラムを止める。<ケース5>

<記事ここから>

<ケース2: セーフモード起動して動作を確認する>

今となっては使う人も少なくなってきていますが、セーフモードはトラブルシューティングを行う上でとても有効なツールです。

今回の記事にはあまり関係ありませんが、Windows 7などで休止状態の端末のUSBデバイスを違う場所に差し替えたりするとWindowsが起動不良を起こし、スタートアップ修復が走ることがあります。このようなケースでセーフモード起動すれば接続されたデバイスのドライバ情報を正規化してくれるため、問題解消できたりします。

逆に知らないと必要のないスタートアップ修復を時間をかけて行う羽目になってしまいます。

Windows 8 シリーズのPCではUSB接続に関するトラブルが多くあり、最近ではWindows Updateで対応していると思いますがきちんとWindows Updateが終わっていない段階では同じような問題もあると思います。

Windows 8シリーズの場合は高速スタートアップ起動などの設定でセーフモード起動ができなくなっているので、次のリンクの記事「Windows8 セーフモード、スタートアップ: トラブルシューティングのための設定」で設定を行ってセーフモード起動ができるようにしてから対応して下さい。

上記の対応を行えば、Windows 7 でもWindows 8シリーズのPCでも同様にPCがシャットダウンしている状態から「F8キー」を連打するとセーフモード起動できます。
ただし、最近のPCはかなり性能がよくなっており、うまいこと「詳細ブートオプション」の起動タイミングを捕まえることが難しいこともあります。
ハードウェアにもよるかと思いますが、私はUEFIの画面が起動したら「F8キー」を押したままで起動しています。

起動に関する詳細については「Windows8 セーフモード、スタートアップ: トラブルシューティングのための設定」を参照してください。

「F8キー」で起動が完了したら以下のような画面が表示されます。


この中の「セーフモード」を選択し「Enterキー」を押して起動します。

ここで確認したいのは、セーフモードでPCを動かしてみて、動作がいつもより軽快かどうかということです。
この状態でPCの動作がいつもより軽快であれば、Windows の根本的な部分については問題ないと言えます。

※セーフモード起動した状態では、基本的にウィルスソフトも起動していない状態になります。つまりセーフモード起動して動作が快適である場合、
・ウィルスソフト
・他のプログラム
が原因として考えられることを念頭に置いてください。

この記事で紹介させていただいているケースの順序は、トラブルシューティングを行う際に原因の切り分けを行うことを念頭にしています。
※ここでセーフモード起動することで
Windowsそのものに問題があるか否か
を確認しているわけです。

セーフモード起動して動作に問題があるようでしたら、問題はソフトウェアにあるとは考えにくく、ハードウェアのドライバやハードウェアそのもの(HDDやSSDなど含む)にあると考えるのが一般的と言えます。

ここで詳述は避けますが、ハードウェアが疑われる場合は「ハードディスクのエラーをチェックする」ことでシステムドライブに問題が発生していないか確認してみたり、直近でインストールされたドライバを疑って「復元ポイントからのシステムの復元」を試してみるのも良いかと思います。

Windows 8 上でセーフモード起動する方法は他にもありますが、別の機会に譲りたいと思います。私が上の方法を紹介している理由は「Windowsが起動しない・通常動作が難しい」などの際でも対応が可能であるためです。


<ケース3: 通知領域にある普段使わないプログラムを止める>

セーフモードで動かしてみて問題ないようでしたら、通常通り再起動して普段のWindowsを起動しましょう。ここまでで他のプログラムか、もしくはウィルスソフトが原因である可能性が高いことがわかりましたので、続いて原因となっている他のプログラムの確認方法を記述させていただきます。

トラブルシューティング、特に急を要する場合で即効性がある方法は意外にも簡単な方法です。
Windows にはタスクバーが下に配置されている場合、右下に通知領域と言うものが設けられています。


右下に表示されている日時から左側に続くのが通知領域に表示されているプログラムなどで、一般的には一番右側に上を向いた三角形があり、それを押すとさらに他のプログラムが表示されます。

例で出させていただいている通知領域は私の使っているPCのもので、数がおそらくほとんどの方の半分以下ではないかと思います。使われているPCや利用状況によって大きく異なりますが、ここで見えるプログラムはほとんどがPCを起動した直後から動きだしているもので、「日本製のノートPC」であればびっくりするぐらい大量のプログラムが知らない間に動いていることに気づかされます。

ここに通知されているプログラムの数が多ければ多いほど、PCには負荷がかかっていると言って差し支えないと思います。

もう一つ、トラブルシューティングでわざわざこの方法を紹介しているのは理由があって、ここに通知されているプログラムは割と止めても大丈夫なものが多いにも関わらず、「ハマる」と効果が絶大だからです。

あるプログラムを右クリックして「終了」や「一時停止」があれば止めて、もし動作が著しく改善するようでしたら名前を書き留めておいてください。今の段階ではこの方法で止めても次回再起動すると元に戻ってしまいます。

終了というオプションがなかったら、そのアイコンの上でマウスをホバーさせる(クリックせずにポイントだけする)と普通は名前が出てきますので、その名前も候補としてわかるように書き留めて下さい。

中には名前も見せず、止めさせてもくれない質の悪いのもあります(例:ランサムウェアと呼ばれるプログラム。エロサイトから感染したりするものから、本格的に削除をさせないように作りこまれているものまで様々です)。

まずは止められるものから止めてみて、効果があるかどうかだけ確認しましょう。

ここで「通知領域」そのものにあまりなじみのない方のために、ごくごく一般的に表示されている通知領域のプログラムを紹介します。以下に紹介しているものはとても一般的なものですので、トラブルシューティングで止める必要は「ほぼ」ありません

日時表示の左側から左に向けて、入力言語切り替え設定、IMEと呼ばれる入力言語プログラム(日本語を打てたりします。「あ」とか「A」、入力できない状態では「×」印で表示されます)、音量ミキサー(スピーカやマイクの設定を行うプログラム)、ネットワーク(携帯電話の電波状況のようになっていて、無線LAN設定を行うものもあります)、アクションセンター(Windowsから「こうした方がいいかもよ?」という通知を出してくれるプログラム)となります。


<ケース4:特定のイメージ(プロセス)がCPUを占有してしまっている場合>

最近はCPUが複数のコアで構成されているため(複数のCPUが一つのPCで動いている感じ)、特定のイメージがCPUを占有してしまったとしても動作はそこまで遅くならないと思われます。

とはいえ、複数のコアが搭載されていることを前提にセキュリティソフトやアプリケーション(ソフトウェアのことですね)が作られている傾向にありますので適切なメンテナンスを行っていない場合やCPUコアが一つや二つだとすぐにCPUがひっ迫する事態になることも考えられます。

ここで紹介するケースについては同時にPCのファン(扇風機)が大きな音を出して回り続けるとか、ノートPCで言うと筐体(外側の箱のことですね)が非常に熱を持つなどの現象を伴うことが多いです。

そのような現象に見舞われた場合、まずは確認したいのが「タスクマネージャ」のプロセスタブです。
「Ctrl + Alt + Delete」キーを同時に押すと以下のような画面が表示されます。この中のタスクマネージャを選択(クリック)します。


タスクマネージャを開くと以下のような画面が表示されます。
-Windows 7の場合


この中のプロセスタブを選択します。


-Windows 8.1の場合


Windows 7の場合、今ログインしているユーザさんが使っているイメージ(プロセスとも言う:ざっくりプログラムと考えていただいていいと思います)が一覧で表示されているだけですので、「すべてのユーザーのプロセスを表示(S)」を開いて、PCが使っているすべてのイメージを参照して確認する必要があります。

この中にあるCPUの項目をクリックすると、利用率の高いCPU順に並び替えられますので、一覧のイメージ(プロセス、以下同義として扱います)の中で大きくCPUを使っているイメージを探します。

画像の左側がWindows 7、右側がWindows 8.1のタスクマネージャプロセスタブをCPU利用率が大きい順に並び替えたものになります。並び順を変えると「CPU」という項目に下向きの三角が表示されます。もう一回押すと利用率が少ない順で並び替えられます。

もし、大きくCPUを使っているイメージがありましたら、ここから先は調査が必要になります。何が原因なのかはPCによって変わってきますので名前を確認して(ちょろちょろ動いていてわかりづらい場合は見つけたイメージを名前順で探しましょう)検索する必要があります。

・・・と言われても・・・という声が聞こえてきそうなので、例を挙げて対応方法を見ていきましょう。

かつてWindows XPがPCの主流だったころ、よく聞かれたのがプリンタが「svchost.exe」というプロセスを利用してCPUを食いつぶすという問題がありました。

「svchost.exe」とウェブ検索(Google先生が優秀です)すると、それこそわんさかいろいろと教えてくれるサイトが見つかります。実際のところ、このよく悪者扱いされる「svchost」君ですが、非常に多くのアプリケーションが利用しているとても働き者なのです。しかし、たまーにこの働き者君をこき使ってしまうアプリケーションが出てきてしまいます。

プリンタが原因だった場合はいったん該当するプリンタをアンインストール(削除)して、再インストールするなどの対応が有効なケースが多かったです。

上の例で言うとプリンタですが、私が最近対応したもの中には「Windows Update」がありました。Microsoftさん提供のこのソフトですら、暴走して「svchost」君をこき使ってしまうため、それこそ一つ一つ調べて止め方を確認する必要があります。

ちなみにWindows Updateが原因だった場合、関連するサービス「wuauserv」を止めて現象を確認した上で、Windows Update関連のコンポーネント再構築、Windows Updateを最新にする・・・という方法が有効でした。

Windows Updateの場合はWindowsの機能であるため対応が特殊になりましたが、一般的にはプロセスを止めることで現象が改善するケースが多いと思います。

ここでお願いですが、この記事だけをみてCPUを多く使っているプロセスがあるからと言って止めないでください。今見ていただいているイメージ(プロセス)の一覧の中には、「explorer.exe」などのWindowsが普通に動作するために必要なプログラムなども含まれ、何も知らずに止めてしまうと一般の人では元に戻せなくなります。

早まって止めてしまった人がもしいたら、落ち着いて「Ctrl + Alt + Delete」を押して右下の電源ボタンから「再起動」して下さい。この際保存していないファイルがあって強制終了してしまっても責任は取れませんのでご了承の程・・・(大体聞いてくれるので大丈夫とは思いますがw)

この記事を書いている最中に色々と参考にさせていただいたサイトさんの中で、この「explorer.exe」を敢えて止めるというつわもの記事がありましたw
誘惑を断ち切る方法

確かに他のプログラムが見えなくなるので仕事の誘惑を断ち切るという意味ではいいかもしれませんねwww
復旧の仕方がわからない人は真似しないでくださいw

プロセスの終了方法は簡単で、右クリックでWindows 7なら「プロセスの終了」か「プロセスツリーの終了」を選択、


Windows 8.1なら「タスクの終了」を選択すれば止められます。


ちなみに「explorer.exe」を止めると以下の画像のようになります。タスクバーやスタートボタンが消え、普通の作業ができなくなりますwww



<ケース5: メモリを多く占有しているイメージ(プロセス)を止める>

ケース2に近いものとしてよくあるものが、メモリが大きく占有されてPCが重くなるケースがあります。

最近は64bitアーキテクチャ(わからない人は素通りして下さい。知らなくても人生は充分幸せです)のPCが主流になって、昔からは考えられない16GBとか32GBとかメモリを搭載しているモンスターPCがうじゃうじゃ出てきていますから、あまり気にされずにPCを利用している方も多いのではないでしょうか。

しかし、使い方によってはいくらモンスターでも身動きが取れなくなってしまうことがあります。低価格PCなどはまだ4GB搭載とかで十分普通に使えるため、モンスターでない子もたくさんいるでしょう。

確認の仕方は<ケース4>で開いていただいたタスクマネージャパフォーマンスを見て、物理メモリの利用率が100%近くなっていないかをまず見ます。
この中のメモリ利用率が100%近くなっていたら、動作が重くなっていても不思議はありません。


ここで注意が必要なのは、メモリが多く使われているからと言って、何か悪さをしているプロセスがいるとは限らないことです。
普通に利用しているだけでメモリを大量消費する場合があります。それは・・・デスクトップに保存しているファイルです。

もし、メモリを大量に消費しているプロセスが見当たらなかった場合は、まずデスクトップにあるファイルをいったん「ドキュメント」などのフォルダに移動してみて下さい。これで劇的に物理メモリ利用率が減るようでしたら、それが原因です。

本題に戻らせていただきますが、メモリを大量消費しているプロセスの確認方法は<ケース4>とほとんど変わりません。<ケース4>では「プロセス」タブの「CPU」を確認しましたが、今度は「メモリ」を並び替えすればわかります。

こちらもやはり<ケース4>同様、大量にメモリを消費しているからと言っていきなり止めるのはやめてください。止めようとするプロセスが何かをきちんと確認して、できれば手順などを書いてくれているサイトを探してから行ってください。

<ケース4>、<ケース5>ともに資源(CPUやメモリ)を大量消費しているプロセスを「検索して」止めてもらうようにお願いします。ここで紹介している方法は実際にどこのテクニカルサポートの人間もいちいちWeb検索して利用するような方法です。
僕も様々なケースを見てきましたが、おそらくそれぞれ千差万別なので、一様に「これだっ( ゚Д゚)」とは言いづらいのが現状です。
わからなければコメントで私に聞いていただいても結構です。その際は画像をどうにかして添付していただければ助かります。時間に余裕があれば可能な限りサポートいたします(ただし、私も人間ですのでご希望に沿えない場合がありますこと、ご了承ください)。

再度になりますが、止めてみてPCの動作がおかしくなったら「Ctrl + Alt + Delete」を押して右下にある電源ボタンで再起動して復旧してください。また、そのようなことにならないように止めようとしているものが何かを確認して作業を行ってください。

プロセスを止めてみて、動作が改善するようならそのプロセスの名前を書き留めて下さい。実際には一度止めてもPCを再起動すると動き始めますので、次回の「msconfigを使ってプログラムを停止する方法」を参照して、該当するプログラムを起動しないようにします。
もしくは、そのプログラムが全く必要ないものでしたら、「コントロールパネル」の「プログラムと機能」から該当するプログラムを削除しても良いかと思います。

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2016年12月7日水曜日

パソコンが重くて使えない? ケース1/5 ディスク領域不足

今回はPC全体の動作が重い場合に確認したいところについて解説していきたいと思います。

僕が某ベンダーさんのテクニカルサポートをしていた時には、結構このような問い合わせが多かったのですが、内容によってはこのトラブルは対応難易度が結構高かったように思います。

それはなぜか?というと、「こうしたらこうなった」とか「ここが動かない」とか具体的に何が問題なのかがはっきりしていれば見ていくところも絞り込みができるのですが、「動きが遅い」などの原因がいろいろと考えられるトラブルの場合は手作業で一個一個可能性をつぶしていかなければならなくなるからです。

それに、動作が重い状態の場合、リモート接続用のプログラムなどをインストールすること自体が難しいこともあるので、電話などでの誘導が前提になってしまいますし、誘導する側もされる側も、相当に我慢強さが求められるわけです。
私はこのような対応の時はできるだけユーザさんを飽きさせないような会話を心がけていました。会話の中で仲良くなっちゃうことも良くありましたw (データ削除の際、免責事項が結構多い対応になるため、仕事でこの記事を利用される方はユーザさんと一緒に作業をするのをお勧めします。後から「必要だったファイルを削除されてしまった」と言われると問題になります。)

記事を始める前に、一点だけこのブログを見ていただいている方にお願いしたいことがあります。この記事を書くために調査をしたところ、色々なサイトでPCを軽くするために「PC高速化ソフト」を勧めているサイトが散見されましたが、まずは入れるのを待って下さい。

私もすべての「PC高速化ソフト」を検証しているわけではないので、ひとまとめに言うことは避けたいのですが、メモリの解放やレジストリ最適化を謳っているソフトの中には「有償ソフトを買わせるためにわざとPCを重くするもの」も存在します。Windowsの高速化については別途項目を設けようと思いますが、まずは高速化ソフトを入れず、ここに紹介している内容を確認してください。

ここに書かれているのはWindows標準の機能で行える作業です。ここで書かせていただく内容を試していただいて、そこから使用を検討していただければと思います(私は推奨しませんが・・・)。

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<対象となる現象>

原因はわからないがPCの動作がとにかく重い。

<対象とならない現象>

PCはそれほど重くないが、インターネットの表示が重い、ゲームが重いなどの現象(別途記事を書こうと思います)。

<対応・確認方法>

ここに記載している内容はあくまでトラブルシューティングを前提とした内容になります。利用される方は自己責任でお願いします。必要なデータの消失などについて私では責任を負えません。慎重に作業してください。

・ハードディスク(SSD)の空き容量を確認し、90%以上になっていたら不要なデータを削除したり他の記憶装置(ハードディスク・USBメモリ等)に退避する。<ケース1:この記事です>

セーフモードで起動してみる。<ケース2:ケース2以下は次の記事で紹介します:特定のプログラムが重い場合
・通知領域を確認して普段使わないプログラムを探して止める。<ケース3>
・「タスクマネージャ」の「プロセス」タブを起動してCPUを大きく消費しているプロセスを探して止める。<ケース4>
・「タスクマネージャ」の「パフォーマンス」タブを起動して、物理メモリの使用率が大きくなりすぎていないか確認し、メモリを占有しているプログラムを止める。<ケース5>


<記事ここから>

「最近PCがとても重くて使えなくなったんよ・・・」という問い合わせは、テクニカルサポートをしているとよくある話でした。この対応が入った瞬間に、相当の時間がかかることを覚悟していたものです。

それはなぜかというと・・・
基本的に特別なきっかけがなく重くなった場合、圧倒的に多いのがシステムドライブ(システムが主に使っているドライブ:ハードディスクやSSD)の空き容量がなくなっているケースだったからです。

PCはとても便利なものですし、買ったばかりの頃は快調に使えているので忘れがちなのは理解できます。最近はハードディスクの容量が昔に比べて圧倒的に大きくなったこともあり、動画の録画データだったり写真のデータだったり、整理せずに入れ続けてもちょっとやそっとでは一杯になることがありませんから。

画面の右下に「ディスク領域不足」などと警告が出ている場合、対応はかなり難航する可能性があります。
何故かというと、この警告が出ている時点でWindows が作業できるスペースがほぼなくなっているため、コピーですらまともにさせてもらえなくなっていることが多いからです。

<ケース1:システムドライブの空き容量が少ない場合の対応方法>

まずエクスプローラと呼ばれる、おそらく画面左下のスタートボタンに近いところにある「フォルダ」のマークをクリックして、左側に表示されているはずの「コンピューター」をクリックします。


右側に一覧で表示されているのが、そのコンピュータ上で利用できる機器の一覧になります。
この項目の中で、「ハードディスクドライブ」の項目の一番左上に表示されている「ローカルディスク(C:)」が赤色になっていたら「ディスク領域不足」の警告がなかったとしてももう空き容量は10%以下しかありません。
丁度僕のPCも「ボリューム(E:)」がその状態になっています。僕のPCでは「E:」はシステムドライブではないので、今のところ動作には影響がありません。が、あまり望ましい状況ではないので近いうちに光学式メディア(DVDとかCDとか)にバックアップを取ろうと思います。

もしそうでなかったら<ケース2>に次に見るべき内容を書いていますので、以下は時間がある時にでも見ていただければと思います。

経験的な話で申し訳ないのですが、「ディスク領域不足」の警告が出ている場合、ディスク容量はもうほんのちょっとしかありません。どのくらい少なくなっているかというと、Windowsが作業できるスペースがない、例えばファイルのコピーをする作業スペースすらなくなっている状況です。

ここで本当にざっくりになりますが、あまり理解されていないシステムドライブ(一般的には「C:」と名前がついています)の空き容量について説明させてください。(興味の無い方は「*****システムドライブについてはこれまで*****」まで進んでいただければ対応方法まで進めます。)

*****システムドライブの考え方*****

システムドライブと言われてもなかなか何のことかわかりづらいと思いますが、簡単に言えばオペレーティングシステム(ここではWindows)がインストールされている場所のことを指します。
オペレーティングシステムは、自分がインストールされた場所(ハードディスクやSSDなど)を使って、作業を行ってくれます。

意外に理解されていないことですが、システムドライブに使われているディスクは、ただ単にデータの保管をしているだけではなくオペレーティングシステムの作業場としても使われています。
もっとわかりやすく言うと、物流倉庫みたいなものということです。

物流倉庫ではしばらく発送が行われないものは長期保管用の場所に「わかりやすいように似た者同士を近いところに整理して」保管します。
在庫として保管されているものが発送されるとなると、保管していたスペースから荷物を取り出して、発送用のスペースに持って行き車に乗せて発送します。

そのためには保管場所に行きやすいような通路や、荷物の積み替えや発送するためのスペース、ひょっとすると組み立てを行うスペースなど、作業ができる空間が必要になってくるわけです。

逆に倉庫の空きスペースがなくなった時に何が起こるかというと、新たに入ってきた物は他に似ている在庫があるにも関わらず、その付近にスペースがないため「まったく関連性の無い別の場所」に保管されたり(PCで言うとフラグメンテーションが起こっている状態)、大量に発送する必要があるのに発送する物をまとめて置くスペースがなくなって、入れたり出したりを繰り返す間、長時間にわたってトラックを待たせてしまわなければならなくなります(スラッシングと呼ばれる状態:厳密には少し違いますが)。

考えてみていただければわかると思いますが、倉庫が物にあふれ、通路はともかく作業スペースすらなくなってしまった状態では新たなものを入れられないならまだしも、まとまった量の物を発送することすらままならなくなってしまいます。ディスク領域不足という状態はこのような状況に陥った時に初めて警告してくるのです。

PCでも同じようなことが行われており、端的な例で言うと仮想ディスク領域などがあります。
この点について細かく書き出すときりがない(メモリやCPU、キャッシュなどのそれぞれの役割については機会があれば別途記事にしたいと思います)ため、割愛させていただきますが、重要なポイントはシステムドライブと呼ばれるディスクはオペレーティングシステムにとっては作業スペースとしても機能しているということです。

ですので、システムドライブについてはある程度の空き容量を残して、それ以上にしないようにすることが、重要になってきます。

一般的には3割程度の空きスペースが健全だと言われることが多いみたいですが、最近はハードディスクに比べ圧倒的に高速である代わりに容量がとても少ないSSDなどがシステムドライブとして利用されるケースが増えています。
扱うデータ量に対してすごく制限されたスペースでオペレーティングシステムが作業を行っているわけですので、私個人は利用されているスペースを3割程度(空き領域が7割程度)に抑えるようにしています。

*****システムドライブについてはこれまで*****


では、実際に「ディスク領域不足」に陥ったり、空き容量がほとんどなくてPCの動作に悪影響を及ぼしていたりした場合どのように対応したらいいでしょうか。

まずは落ち着いて、タバコを吸う人は一服、そうでない人は心安らぐ飲み物で落ち着いてください。個人的にはドリップしたコーヒーなんかがお勧めです。

私が本格的なIT系の仕事につき始めた頃、とても驚かされた言葉があります。
まずは落ち着け。システムで人が死ぬことはめったにない。
「やばいっ どうしようっ( ゚Д゚)」ってなっている時に言われたので、張り手食らったぐらいのインパクトでしたが、パニックになった状態でシステムに変更を加えたりすると、思わぬ二次障害を招いてしまうことがあります。ここで対応方法を説明している内容は、どうせ向こう何時間かを要する内容です。まずは落ち着いて、腰を据えて対応する準備と気力を回復して下さい。

落ち着きましたか? 落ち着かれたようでしたら先に進めたいと思います。

まず、普通に考えれば重要なデータを退避させてあげたいところですが、これがディスク領域が不足している状況では難しいです。
細かな仕様は私も理解していないのですが、上に書いている通りPCの作業スペースがないとコピーや切り取りすら行うスペースもなくなってしまっているからです。

実際に私がこのような対応を初めて行ったとき、たまたまあった外付けハードディスクに大事だと言われていた動画ファイルを切り取って移動しようとしたのですが、何が起きたと思われますか?

答え: 無反応

何もしてくれませんでしたw エラーはおろか、全くの無反応でした。

さすがにこれだけは驚かされましたが、Windows PCはコピーや切り取りを行う際に移動しようとしているファイルのサイズと同等かそれ以上の容量の作業スペースを必要とします。

つまり、ファイルのサイズ以上の空きスペースがないと作業自体を放棄しちゃいます。先ほど例に出させていただいた物流倉庫で言うと、倉庫の作業員の人があふれたものの間に挟まってなんとか作業をしようとしても声も出すこともできないほどの状態です。

なので、まずは移動する前に、作業スペースを作ってあげましょう。

-ディスクの空き容量を増やす方法 その1: ゴミ箱を空に

まずはごみ箱を見て、全部不要ならゴミ箱を空にしましょう。

-ディスクの空き容量を増やす方法 その2: 不要なファイルの完全削除

次に基本中の基本、デスクトップやドキュメントなどにある不要なファイルを削除して掃除しましょう。
その際、右クリックして出てくる削除を「Shiftキー」を押しながら左クリックしてください。もしくはファイルを選択した状態(一回だけクリックして色が反転:色が変わった状態)で、「Shiftキー」を押しながら、「Delete」キーを押しても同じです。
そうすると、「完全に削除しますか?」と聞いてきますので、「はい」と押してください。

注意いただきたいのは、「完全に削除」するとそのファイルはもう二度と復旧できないということです(本当はできますが、普通ではできないです)。削除してよいか確認して、落ち着いて作業を進めてください。

通常、ファイルを削除すると、Windows PCでは一旦ファイルをゴミ箱に移動してくれます。ゴミ箱に移動したファイルは、後で右クリックして「元に戻す」と元あった位置に戻してくれます。

つまり、通常の削除を押しても実際にはデータを抹消してくれているわけではないということです。もっと言うと、
データを抹消してはいない
↓↓
ディスク容量を使ったままになっている
↓↓
データ容量は普通の削除をしても増えない
ということです。

ドキュメントが終わったらミュージック、ビデオなどのファイルについても今一度見直してみて下さい。

-ディスクの空き容量を増やす方法 その3: ディスククリーンアップ

次にディスククリーンアップをしましょう。
エクスプローラを開き、左側にある「コンピューター」をクリック、右側に出てくる「ローカルディスクC:」を右クリックしてプロパティを開きます。


プロパティの中にあるディスククリーンアップを選択し、しばらく計算して出てきた結果の左下にある「システムファイルのクリーンアップ」を選択します(管理者権限が必要です。IDとパスワードが求められた場合は権限を持っているユーザではないと言えますので、システム管理者に相談してください。)。




押すと空き領域の計算が始まります。


システムファイルを含めたディスククリーンアップが表示されます。削除するデータカテゴリにチェックを入れて「OK」を押すと作業が始まります。


※この作業を行うと元に戻せませんので注意してください。すぐに作業を開始せず、内容がわかりにくいようでしたら少し待って最後まで読んで下さい。最後まで読んだ上で、それでも僕を信じないで他のサイトで裏打ちを取るぐらいの慎重さを持っていただければと思います。

通常のクリーンアップでは特に必要にはならないのですが、「ディスク領域不足」のエラーが出ている場合、特にこの作業を行うことで劇的にディスクスペースを増えることがあります。

この記事を読んでいただいている方の中にも、例えば「Windowsのアップグレードインストールを行った直後」からディスク容量が急に少なくなったということでこの記事にたどり着いた方がいるかもしれません。

「Windowsのアップグレードインストール」を行うと、アップグレードインストールが失敗したときのために※元の状態に戻すために必要な全ファイルを保存するため、知らない間に容量がひっ迫するということがよくあります。

システムファイルのクリーンアップは、このようなファイルも含めて一括して消去してくれるので、この方法は特に有効になるわけです。
(余談になりますが、この際に作成されるフォルダは大まかに「Windows.old」というフォルダと隠しフォルダになる「$Windows.~BT」というフォルダになります。このキーワードで探せば、削除の方法はいろいろと出てくると思います。私も機会があればこの点について触れていきたいと思います。)

もし、アップグレードインストール後に問題があり、特にドライバなどがうまく動いていないなどの現象がある場合は、迷わずMicrosoftのテクニカルサポートに連絡するとよいと思います。その時の最新情報で対応してもらえるはずです(インストール成功?後のロールバック等々)。

基本的には全ての項目にチェックを入れても大丈夫ですが、気になる項目があるようでしたら項目一つ一つ確認しながら作業をしてください。

システムファイルのクリーンアップを行うと、それまでたまっていたWindows Updateのインストール用ファイルなどの単にシステムが利用していたファイルなどが削除されていきます。メンテナンスを行っていないPCでは劇的に容量が増えると思います。

-ディスクの空き容量を増やす方法 その4: 復元ポイントの削除

復元ポイントのデータを削除しましょう。
Windowsは、システムに変更が加わるタイミング、例えば何かのプログラムのインストールだったり、Windows updateだったりをするたびごとに復元ポイントと呼ばれる「元の状態に戻すためのデータ」を保存します。

このデータなんですが、普通に使っていると10GB(ギガバイト)近くの容量を使っていることがあります。今行っているのがトラブル対応で、元に戻す必要がない場合は削除しましょう。
※逆にソフトウェアのインストールを行った直後から問題が発生しているようでしたら、作業を行わずに復元ポイントからの復元で現象が改善する可能性がありますので以下は行わないで下さい。

Windows 7 の場合はスタートボタンを押して、「コンピューター」を右クリック、その中のプロパティを選択します。


Windows 8シリーズの場合は入り口だけ少し違っていて、左下のスタートボタン(か、Windows 8 の場合は画面左下隅)を右クリックして、「システム」を開きます。Windows用のPCであればキーボード左下にあるWindowsキー(窓格子がついた窓のようなマークのキー)を押しながら「X」を押してもメニューが出てきます。


画面の左側にある「システムの保護」を押します(Win8シリーズ、Win7でほとんど画面は変わりません)。


開いたシステムのプロパティ画面の下の方に「構成」というボタンがあるので、これを押し、


「システムの保護対象 ローカルディスク(C:)」の画面右下にある、「削除」ボタンを押すと削除できます。


この操作を行う上で注意しなければならないのは、削除してしまうとシステムの復元ができなくなるということです。再びの注意になりますが、もし何かのプログラムをインストールしてから問題が発生しているのであれば、この対応は行わないで残しておきましょう

-ディスクの空き容量を増やす方法 その5: IEの閲覧の履歴削除

ここはそれほどの容量があるかは不明ですが、長くなんのメンテナンスもしてなかったとしたら結構な容量を使っているかもしれません。
トラブルシューティングを行っている場合は、IE(インターネットエクスプローラ:このマーク)を開くと時間がかかってしまうため、全てのコントロールパネル項目にある、インターネットのプロパティから閲覧の履歴にある削除ボタンを押し、必要のないものは削除しましょう。

コントロールパネルを開き、表示方法を「小さなアイコン」にするとその中に「インターネットオプション」があります。


「閲覧の履歴」の項目の中に削除と言うボタンがあります。


「閲覧の履歴の削除」の項目にあるチェックボックスで問題のなさそうな項目を選択して右下の削除ボタンを押します。


上の4つは削除しても特に問題ないと思います。過去に閲覧したサイトの表示を速くするために保存しているものです。

「ダウンロードの履歴」は過去に自動でダウンロードされたファイルです。もし過去にダウンロードしたかも知れないものの中で、どこからダウンロードしたかわからないものがあれば、必要かもしれません。でなければ必要ありません。

「フォームデータ」は過去のインターネットエクスプローラ(IE)に入力した内容を覚えてくれているものです。例えばGoogleに検索文字列を入力した内容、例えば「パソコンが重い」「パソコンが遅い」という入力したら「パソコン」と入力したタイミングで下に過去に「こんな内容を入力したよ」ということで一覧で見せてくれるものです。よく使うのであれば残していても大きく影響するものではないと思います。

パスワードなどについては削除したくないものもあるかもしれません。例えばゲームを行う時のパスワードなどは入れたままになっていて忘れている場合もあるので、そのような場合はチェックしない方が良いかもしれません。
ただし、パスワードをIEなどに記憶させるのは私は推奨しません

「追跡防止・・・」他のデータはそのままにしておきましょう。

話がそれてしまいますが、クローン作製のためのPCキッティングの場合、ドライバなどを入れていくために相当のファイルをインターネットから取得します。これらのファイルなどを一括して削除するのにも、とても有効です。

ここまで方法のその5までご説明しましたが、大体のケースではここまでやると空きスペースはそれなりに(少なくとも数GB程度)空いているはずですので、後は外付けのハードディスクなど、システムドライブ以外のストレージ(記憶装置:ハードディスクやSSDなど)に動画などの重いファイルを「切り取って」移動して下さい

PCの重い原因がシステムドライブでしたら、ここまでの内容でかなり軽減していると思います。次の記事ではCPUやメモリを占有したプログラムがある場合などを扱いたいと思います。
⇒ 次の記事はこちら:特定のプログラムが重い場合

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2016年11月5日土曜日

検証してみた: 50度以上の湯に90秒以上曝すとカビは死滅するか?

家のかあちゃんはテレビっ子である。料理や生活、健康に関する番組をよく見ている。

一方俺は地デ鹿のおかげでB-Casカードが導入されて、PCに挿していたテレビカードで見ていたテレビも探知されたのか、以来めちゃくちゃNHKのお宅訪問が増えたのでカードをぶち抜いた。以来訪問はなくなった。
おそらくNHKの方たちには相当な情報が流れているのではないかと勘繰りたくなった。

ステルスマーケティングでわけのわからない洗脳されて、その上お金払うよりは自分の好きな動画だけ見ていた方がよほど健全だと思うのだ。(今日はトラブルシューティング系の話でないので普段の言葉遣いで失礼・・・。)

話がそれてしまったが、そんなわけでテレビのお役立ち情報は「うちの(リアル)かあちゃんフィルタ」を通して俺に届いている、とこういう次第で。

それで、ずいぶん前になるが風呂のカビの話をしたところ、「ためしてガッテン」という番組で「50度のお湯を90秒以上かけ続けると死滅するらしい」と言われた。

大部分ってどの程度だ?っていうか死滅ってほんとに完全にいなくなるってことでないのか?という疑問を持ちつつも確かに一定以上の熱に曝露されれば死ぬかもしれないなぁ・・・と気にはなっていた。

その時の疑問を端的にまとめると、カビって「風の谷のナウシカ」の「蟲」の世界並みに増殖が激しくて、
「だめだぁ・・・こんなところまで菌糸が来ているっ (ノД`)・゜・。」
ってな具合に繁殖力が激しいイメージがあって、「大部分が死滅」したところで実行制圧能力に疑問がある・・・と、こう思ったわけであるっ ( ゚Д゚)

で、実際にどのくらいの繁殖力なのかと調べてみると、案の定
*******************************************************
米一粒がカビの菌糸一つだと考えた場合、一粒が1週間で直径60mの稲田に成長するぐらいの速度
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だと言うではないか ( ゚Д゚)
(出展: 知られざるカビのすごさ:衛生微生物研究センター

どのくらいの粒数になるか計算するのはめんどくさすぎるので置いておいたとして、そのぐらいの繁殖力のある奴がタイルやプラスティックの隙間に根を降ろしているとしたら、そいつらが死ぬ確率って・・・

と俺の頭の中では以下のような普通曲線が頭をよぎるのである
普通曲線イメージ図
(出典: Math is FUN: Standard Normal Distribution Table ⇒ このサイトはよくできていて普通曲線上の偏差?というのがどの辺でどの割合になるかを見せてくれる。(※俺は統計学を本気で勉強したのがアメリカだったので、日本語でどのように言うかよくわからないし、内容が分かれば日本語でなんというかについて興味もない。ちなみに俺は理系の人でもない。)

仮に「3 standard deviation」が90秒だとして、99.87%が死ぬ ⇒ 0.13%は生きている ⇒ そいつらがまた増殖する ということなのではないのかっ?! とこう考えてしまうのである。

ちなみにアメリカで勉強した際に、まさにMBA受講のPrerequisites(受講に先立って取得が必要な講義?)だった統計学で、「権威があるからと言って手放しに信じるという姿勢は科学的とは言えない。」と言われて以降、俺は全てを疑ってみることにしているため、天下のNHK様が言ったからと言ってとても信じる気にはなれない。

しかし、この辺のお役立ち情報はブログに書かれている件数が多いわりに、実際にやってみて、効果がどうだったのか?という点について書いてくれているところが見つからなかったので、自分なりに納得のいく形で検証してみた。

<検証方法>

バケツの中にカビが生えている対象物を入れ、そのバケツを60度弱程度のお湯で満たしたまま、15分以上の間温度を保つ。
今回対象物: 取り外しができるシンクと風呂場の排水口部品、及び浴室ラック(分解済み)

<検証結果確認方法>

事前に可能な限りお湯と中性洗剤を使ってスポンジで洗浄し、その時点で残っているカビと思われるものが上記条件のお湯に暴露された後に同条件で洗浄をした際の違いを確認する。

<結果>

かなりの効果が確認できる。詳細は下記記事に譲る。
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<記事ここから>

前置きが長すぎるがw


上の実験をするために欠かすことができないのが水温計なのだが、これを探すために近所のシマチューさんを1時間散策した挙句、目的外の内装屋さんご用達のカッターを買ってしまった orz
大体水温計がこれだけ探すのに苦労するものだとは事前に想像し難いが、今の日本では中年男性が想像する温度計は通常手に入りにくいものらしい。

水温計が欲しい時は、揚げ物用の鍋付近を探すことをお勧めしたい。

<水温計>

TanitaさんはR-1ヨーグルトを培養するための保温器で大変お世話になっている。いい仕事してくれること請け合いだ。

<実験方法>
実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか
バケツに対象物を入れ、重しのために砥石を上から押さえつける形で入れる。
お湯は流しっぱなしにして、常に一定以上の温度になるようにする。
大体58℃を保っているのがわかる。このまま15分以上(合間に色々しているので15分以上曝露していることだけ担保している)放置する。
90秒を「3 standard deviation」だとすると、「30 standard deviation」の効果が期待できる・・・というのは文系の言い訳に過ぎない。「充分長い間曝露した」と言いたいがための時間である。

<排水口パーツ全体:実施前>
実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 全体:前
後の言い訳にしたくないので、かなり真剣に洗浄している。ちなみに使ったのはいつもの歯ブラシの使い古しとスポンジである。

<排水口パーツ全体:実施後>
実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 全体:後
色々裏返しになっているため、見た目の違いが公平に評価できない。が、ちょっと綺麗に見える。ちなみに画像右下に見えているのは今回検証のために購入したブラシである。
色々な大きさの隙間に入り込んで掃除してくれるすぐれものである。ちなみにメーカ等の情報は既に捨ててしまった。どうせどこにでもある。

<風呂場排水口、目皿:実施前>
実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室目皿:前
この写真を後から見て、上で紹介したブラシで間を洗っていないことに気がついた。
この写真は検証の材料にはなれない、が参考にはなるかもしれない。

<風呂場排水口、目皿:実施後>
実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室目皿:後
一見影にしか見えなかった実施前の写真の隙間が実はカビの集落の塊だったことがわかる。集落と言うよりは東海道五十三次である。ちなみに東海道五十三次の現代版であることを申し添えておく。

<風呂場排水口、本体:実施前>
実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室排水口:前
これでも結構本気で使い古しの歯ブラシで洗ったつもりである。端の方の黒ずみにお気づきいただけるだろうか。

<風呂場排水口、本体:実施前>
実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室排水口:後
このパーツを洗った時の感想は、同じ歯ブラシを使って数十回こすって取れなかったカビが、2・3回こすっただけで何もなかったかのように取れてしまうということである。
これはプラスティック表面に根を張っていたカビの根がお湯の力で取れてしまったということだろうか。初めから何もなかったかのような表面の美しさである。

<浴室用ラック、土台:実施前>
実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室ラック:前

実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室ラック:前

実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室ラック:前
この手の浴室用ラックは抗菌加工しているというのが大体謳い文句だが、中年男子のヘヴィデューティには耐えられないようだ。
どれだけこすっても消えない集落が存在する。これは本当に、すごい勢いでこすっても取れない集落だ。「下々の者どもがこれほどまでに土地に執着するとはわらわも想像していなかったぞよ・・・」という声が聞こえてきそうである。

<浴室用ラック、土台:実施後>

実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室ラック:後

実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室ラック:後

実験 カビを50度以上のお湯に浸けるとどうなるか 浴室ラック:後
「言うたであろ?わらわの言った通り土地に張り付くなど愚の骨頂ぢゃっ」
結構本気でこすった実施前とは比べ物にならないほど軽い労力でカビの根が見えなくなってしまった。

今回の実証実験で言えることは、「50度以上のお湯に15分以上曝露されるとカビは驚くほど簡単にこすって取れる」ということである。
そういえば「ためしてガッテン」ではこするなとか書いてあったな・・・ カビはコスって落とすものだっ 異論は認めんっ (ノД`)・゜・。 (パッキン等ゴム製製品をこするのはやめましょう)

風呂場の壁面等、お湯に浸せない状態のものについてはいずれ時が満ちた時に検証するものとする。
今日のところはこれで勘弁してやるっ( ゚Д゚)
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