2018年10月19日金曜日

納屋の棚

先日家の納屋にあった、2代目の爺さんが作った棚を作り直した。
作り直したのは、控えめに言っても「使えなかった」からなのだが・・・


右側にある雑多にものが積まれている棚がかつて爺さんが作った棚になる。これではわかりにくいのでとりあえず全てを降ろしてみた。




棚が、お世辞にも微妙とは言えないレベルで傾いている。2代目の爺さんはこれを作った時、婆さんに「棚もまともにつくれんのかっ!( ゚Д゚)」と怒られたそうである。
何とか水平を取ろうと入れているつっかえ棒に哀愁を感じさせられる。


かつての棚をすべて解体すると、壁面の支えが見える。これは大工である叔父が作ったものだと思われるが、長年傾いたままの棚に頭を押さえられていたからか・・・


水平器を当ててみると傾いているのがわかる。これを基準にものを作るのは危険そうである。


取りあえず柱との接触部分を削って棚の本体になる部分を仮止めしてみた。やはり平行とは程遠い。ここに柱を当てがってなんとか平行になるようにしたい。


土台の渡しである木も信頼できないため、棚に水平器を置いて水平になるところで柱に鉛筆を入れて基準とした。何しろ渡しの木もコンクリートが張ってある地面ですら水平が信頼できないのである。ここは根本にある重力に頼らざるを得ない。
何て従順なんだ。。。 その従順さはそれだけで萌えられるレヴェルである。
重力かわいいよ重力・・・(;゚∀゚)=3ハァハァ


こんな風に柱を当てがって計四枚の棚のレベルを取る。


全てに鉛筆が入ったら、今度は棚板の幅に受け口を作る。板の幅は12mmである。柱の強度を保つ必要があるため、大きく削ることはできないが半分ほど削ってみた。
この時丸のこは切る深さを調節できるので、非常に重宝する。大工である従弟(この納屋を作った叔父の後継ぎ)がやっているのを見て初めて知ったテクニックである。


こんな風に必要な幅と深さで柱に切り込みを入れて・・・


ノミで削り落とす。大工に言わせると見える部分以外は適当でも良いとのことである。見えない内側の水平に芸術を求める必要はない。適当に削る。


削った部分に棚板を乗せて組み立てる。この時点では棚板も仮止めしているだけなので水平にはなっていない。


最終的に棚板を渡しの板に止め、柱側からもビスを入れる。なんとか・・・水平・・・には見えないが、爺さんが作ったものよりは良いだろう。
これで納屋の整理が少し進んでくれるものと期待したい。